【世界にゃん事情】フランス トゥルーズの猫たち

【世界にゃん事情】フランス トゥルーズの猫たち

フランスと言えば観光で世界No,1の人気を誇る国です。その中でもトゥルーズは、パリから電車で6時間ほどのフランス北西部にある都市で、「パラ色の街」と呼ばれています。それでは気になるトゥルーズで猫と暮らす環境、見ていきましょう!

トゥルーズはどんな所?

トゥルーズの街中

トゥルーズはフランス第5の都市で、街の建物が赤レンガで作られた「パラ色の街」です。
歴史を大事にしており、トゥルーズで昔使われていた「オック語」という言語は、今も街の番地表示にフランス語とともに表示されています。

その一方で航空産業や宇宙開発にも力を入れており、エアバス社が開発したトラムが、赤レンガの街並みに溶け込んでいます。歴史と自然、先端技術との調和がすばらしく、観光よりもむしろ住む方に適している街と言えそうです。

フランス トゥルーズでは猫はどんな存在?

外に出てる白猫

フランス、トゥルーズの人にとって、猫は飼って可愛がる存在です。フランス全土でも次々と猫カフェがオープンしていることを鑑みると、フランスには猫好きが多いことが伺えます。

トゥルーズでは猫はどう飼われている?

外に出ているキジ猫

これは飼われている環境により異なるようです。集合住宅では室内飼いにされることが多く、戸建てでは放し飼いにすることが多いです。

トゥルーズの人はどこで猫と出会う?

青い布とキジ猫

トゥルーズでの猫と出会う方法は、一般的に3つに分けられます。

1.ペットショップで購入
2.拾う
3.動物保護団体から譲り受けるです。

ペットショップは悪質なところもあるので、購入の際は信頼できるショップなのかどうかを、しっかりと見極める必要があります。

フランスの動物保護団体

フランスには動物保護団体がいくつかあります。

1845年に発足したSPA(La Société Protectrice des Animaux、通称:エスペーアー)、世界最大級の規模を誇るPETA(People for the Ethical Treatment of Animals)、パリ市内になりますが、CDA(Club Défense des Animaux)が12区にあります。

これらの保護団体に出向き里親になることもできるのですが審査があり、なかなか厳しい場合もあるようです。

集合住宅は猫と一緒に住める?

窓から入ろうとする白猫

日本ではペット可住宅とペット不可住宅がありますが、トゥルーズを含めたフランス全土では、法律でペットと住めることが認められています。

猫がいるからと言って入居を断るのは、禁止されているのです。

ですが飼い主としてのマナーはもちろん必要で、猫がいる事による悪臭や騒音が周囲に迷惑をかける場合は例外となり、退去要求が出されることもあるとか。

ですがきちんとマナーを守っていれば猫と暮らすのは自由な訳で、ペット可物件を探すのに骨の折れる日本の環境からすれば羨ましい限りですね!

ペットホテルやペットシッターの普及率は?

ベッドで寝る猫

ペットホテルやペットシッターの普及率は高く、困ることはないよう。

ですがフランスでは、バカンスのために毎年夏になると何と6万匹のペットが捨てられるのだとか。

フランスの人たちのバカンスは3週間程度なので、その間のお世話に困った人たちが高速道路のサービスエリアなどに捨てていくそうです。

預けるにしてもお金がかかるし、皆バカンスに出かける中、お世話を頼める人もいない…。

そんな理由で捨てられたペットたちは、先ほどご紹介した動物保護団体に連れてこられます。

ですが全部のペットが保護される訳ではありません。

高速道路に捨てられたペットが飼い主を探して道路に出て、車に轢かれる事故は後を絶ちませんし、中にはどこかへ逃げてしまう場合もあるでしょう。

運良く保護されたペットたちの飼い主は、数日程度で判明することがほとんどだそうですが、引取りにくる人は少ないとの噂も…

そして極めつけは、バカンスが終わると新しいペットを探す人が増えるという事です。う〜んちょっと考えさせられますね。

猫を飼うのに定められている法律は?

4冊の本と天秤と猫

フランスでは2002年からマイクロチップの導入が義務付けられています。

マイクロチップを入れておけば万が一猫が迷子になっても戻ってくる確率が上がりますし、ISO規格のものを入れておけば、他の国に移動する際の検疫もスムーズに運びます。

飼い主のいない猫はどうなるか?

少し汚れたノラ猫

飼い主のいない猫は、動物保護団体に収容されるのが一般的です。

そこで里親を待つことになるのですが、あまり公表はされていませんが収容頭数がいっぱいの場合、殺されてしまうこともあるという噂が…。

野良猫問題はフランスでも日本と同じく深刻で、殺処分に関する事は公表されていません。

悲しい現実ではありますが、受け止めなければいけない事実でもあります。

キャットフードや猫グッズは、手に入れやすいか?

品物が映った棚

キャットフードや猫グッズは、スーパーマーケットやペットショップなどで、気軽に手に入れることができます。

トゥルーズで猫を飼うのに最低限必要な費用は、1か月どのくらい?

お金に手を添える猫

猫の飼い方にもよりますが、平均で30~50ユーロ(為替の状況で変動しますが、1ユーロ130円程度)だと考えられます。日本円に換算すると、4000円〜6500円程度ですね。

まとめ

トゥルーズの川

バラ色の街フランス、トゥルーズでは比較的猫と暮らしやすい環境が整っているようです。
ただバカンス中の猫のお世話には気をつけたいところです。裏で殺処分されている猫がいる現実も、知っておきたいですね。

この記事の作成は、実際にトゥルーズで猫と暮らしている方と、その方をご紹介してくださった、Aさんの有り難いご協力の上で成り立っています。この場をお借りして感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました。

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