猫の『よだれ』が垂れ続けるときの原因4つ

1.口の中の痛みや歯の病気によるもの
よだれが垂れる大きな原因のひとつが、歯肉炎や口内炎といったお口のトラブルです。
口の中に強い痛みや違和感があると、うまく唾液を飲み込めなくなったり、刺激によって唾液の分泌量そのものが急増したりしてしまいます。
たとえば歯石が蓄積して歯茎が赤く腫れ上がっていたり、口の中に痛む傷やただれができたりしていると、普段は口の中に収まっているよだれがポタポタと落ちてしまうのです。
このように、お口の痛みが原因となって唾液のコントロールが効かなくなるケースは、猫でも見られることなので覚えておきましょう。
2.吐き気や消化器の不調がある
猫は吐き気を感じているときにも、よだれが増えることがあります。
これは、吐く前に起こる体の反応のひとつで、実際に嘔吐する前から口元が濡れるほど唾液が分泌される場合が多いです。
たとえば、胃腸炎や消化不良などによって気分が悪くなると、よだれとともに「何度も口をペロペロする」「食欲が落ちる」「落ち着きなく動く、または逆に動かなくなる」といった様子がみられることが少なくありません。
そのため急によだれが増え、こうした変化もみられる場合は、嘔吐する可能性を考えて猫の様子を注意深く観察し、症状が続く場合は早めに動物病院を受診しましょう。
3.中毒を起こしている
猫のよだれが突然大量に出始めた場合は、中毒にも注意が必要です。
猫に有害なものを口にすると、口の中への刺激や吐き気などによって、唾液が過剰に分泌されることがあります。
たとえば、ユリなどの有毒植物、人間用の医薬品、洗剤や殺虫剤などは、猫の中毒を引き起こす原因となるものです。
中毒の症状は原因物質によって異なりますが、よだれ以外にも嘔吐やふらつき、震え、けいれんなどがみられることがあります。
特に、普段はよだれを垂らさない猫が突然大量のよだれを出し始めた場合は、何らかの有害物質に接触した可能性があるので、早めに獣医師に相談しましょう。
4.強いストレスや緊張を感じている
猫は強いストレスや緊張を感じたときにも、よだれを垂らすことがあります。
たとえば動物病院への移動や車での外出など、普段とは異なる環境に置かれると、不安や緊張から唾液の分泌が増える場合が珍しくありません。また、車での移動中によだれが大量に出る場合は、車酔いによる吐き気が原因となっている可能性も考えられます。
このようなときは、よだれだけでなく、鳴き続けたり、落ち着きなく動き回ったり、開口呼吸したりする様子がみられることもあるでしょう。
なお、ストレスや緊張による一時的なよだれであれば、その原因がなくなることで自然に落ち着くケースも多いです。
ただし、落ち着ける環境に戻ってもよだれが続く場合やほかの症状を伴う場合は、神経症状などストレス以外の原因も考えて動物病院に相談しましょう。また、猫の開口呼吸は呼吸器や心臓の病気のサインであることもあるため、開口呼吸が続く場合もすぐに受診してください。
猫の『よだれ』が垂れ続けるときの対応方法

猫のよだれが垂れ続けている場合は、必要に応じて、動物病院を受診してください。
特に、次のような症状がみられる場合は、すぐに動物病院に連れていきましょう。
- よだれに血が混じっている
- 口臭が強く、ご飯を食べない日が続いた
- 突然大量のよだれが出始めた
- ぐったりしている、呼吸が苦しそう
- 中毒が疑われる
- けいれんやふらつきなどの神経症状
など
なお、口の中を無理に開けたり、自己判断で薬を与えたりするのは避けましょう。たとえば、口から糸状の異物が出ていても、引っ張ってはいけません。
猫のよだれは短時間で一時的なものであれば心配ないことが多いですが、ずっと止まらない状態は猫からのSOSの可能性もあるため、注意しましょう。
まとめ

猫のよだれが垂れ続ける原因には、口の中のトラブルや消化器の不調、中毒、ストレスなど、さまざまなものがあります。
なかには身近な病気だけでなく、早急な治療が必要な病気が隠れているケースもあるため、注意が必要です。
とくにこれまでよだれを垂らさなかった猫に突然症状が現れたり、長時間続いたりする場合は、体に何らかの異常が起きている可能性も考えられます。
愛猫の健康を守るためにも、普段から口元や食事中の様子を観察し、気になる変化があれば早めに動物病院へ相談しましょう。