猫が正座をしているときの3つの理由

猫が正座をしているように見えるエジプト座りは、四つ足の状態からそのまま後ろ足を折り、お尻をつけている座り方です。
猫は、そのときの心理状態によって、さまざまな座り方を変えていますが、かしこまっているような「正座」のときはどんな心理なのでしょうか?よく見られるシーンもあわせて解説します。
1.周囲を観察している
「正座」をしているときの猫は、四つ足で立っているときより安定しつつ、前足をまっすぐ立てていることで頭の位置は高いままを維持できます。つまり、視界が広く保てる状態になっているのです。
窓の近くで外に見える鳥や虫を眺めたり、部屋の中で動いている家族を観察したりするときによく見られます。また、この座り姿勢では、聞こえる音に集中していることもあります。超警戒態勢というわけではないものの、気を抜いてリラックスしているというほどでもありません。
観察モードになっているときは、音のする方向へ耳だけ向けたり、視線を一点に定めたりする猫もいます。
2.すぐに動けるよう準備している
前足の肉球をしっかりと床につけて体を起こしていれば、立ち上がるときには後ろ足を伸ばすだけで済みます。
前足を折り曲げて体の下に隠してしまう「香箱座り」と比べると、立ち上がり、走り出したり、飛びかかったりする行動が素早くできます。もし、大きな音がしたときや急に知らない人が来たときには、様子を見ることも立ち上がって逃げることもすぐにできるのです。
もちろん、危機管理だけでなく、飼い主さんがおやつを取り出したら、まっさきに近づくことも可能です。マイペースでくつろぎつつも、いつでもサッと動ける余地のある中間的な姿勢と考えられます。
3.期待して待っている
ごはんの時間や家族が帰宅する時間に、足をそろえてキチンとお座りする猫の姿を見る人も多いのではないでしょうか。鳴いて催促する代わりに、キチンと正座のように座って「そのとき」が来るのを待っています。
地面にお腹を当てて伏せている体勢は、基本的に「何もしないモード」ですが、正座の状態ならチャンスが来たらすぐに動けます。ワクワクしながらごはんや飼い主の帰宅を待っているのです。
猫が座っている場所や見ている視線の先を確認すると、何を待っているのかを推測しやすくなります。しっぽの先だけをピョコピョコ小刻みに動かしていたら、期待やソワソワしている証拠です。
正座をしている猫はいまどんな気持ち?

同じ姿勢で座っている猫も、そのときどきで違った心の動きをしています。座り方だけでなく、ほかの体の部位も見ると猫の気持ちはもっとわかります。
たとえば、猫が周囲を観察しているときには、耳が音のする方向に向いていて、しっぽは自然な位置で止まっているか、ゆったりと揺らします。顔が正面を向いていても、見ることよりも聞くことに集中しているのが特徴です。野良猫のケンカの声のように、よほど緊迫した様子がなければ触っても問題ないことがほとんどです。
ただし、やや警戒しているときには、容易に触れない方がいいかもしれません。同じように耳が横や後ろを向いていれば音を探っています。しっぽを強く左右に振って、体全体をこわばらせているときは、同じ座り方をしていても緊張した状態になっています。
一方、「わくわくモード」のときは、耳もヒゲも正面を向いています。前足をそろえて座り、キラキラした瞳で見つめながら、しっぽの先を動かしているのが特徴です。猫の気持ちは、座り姿勢だけでなく、耳やしっぽでも表現されているのです。
まとめ

四つ足で歩く猫が座り体勢になるときには、最初に後ろ足を折り曲げてお尻をつくので、この正座のようなエジプト座りになることがほとんどです。
眠たいときやリラックスしているときには、すぐにゴロンと横になることもありますが、そのまま座っているときには、周囲の観察や次に行動するための準備、あるいは、ごはんなどを期待して待っている状態かもしれません。
猫の気持ちを読み解くには、座り姿勢以外に耳の向きやしっぽの動き、何を見ているかなども確認してみましょう。なぜその座り方をしているかがわかりますよ。