猫がする『逆クシャミ』ってどんな現象? 起きる原因や気を付けたいケースまで解説

猫がする『逆クシャミ』ってどんな現象? 起きる原因や気を付けたいケースまで解説

猫が突然「ズーズー」「フガフガ」と音を立てながら、苦しそうに息を吸い込むことはありませんか?それは「逆クシャミ」と呼ばれる現象かもしれません。犬では比較的よく見られますが、猫でも見られることがあり、初めて目にすると「呼吸ができていないのでは?」と驚く飼い主さんも多いでしょう。では、猫の逆クシャミとは一体どのような現象なのでしょうか。今回は、逆クシャミが起こる仕組みや原因、動物病院を受診したほうがよいケースについて解説します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

猫がする『逆クシャミ』ってどんな現象?起きる原因は?

逆くしゃみ?をする猫

猫の「逆クシャミ」とは、鼻の奥から喉につながる「鼻咽頭」付近が刺激されたときなどに、空気を短く強く吸い込む動作を繰り返す現象です。

一般的なくしゃみは、鼻の中に入った異物や刺激物を追い出すために「ハクション」と勢いよく空気を吐き出します。一方、逆クシャミではその反対に、鼻から空気を急激に吸い込むような動きが特徴です。

獣医学的には「吸引反射」などと表現されることもあります。

逆クシャミが起こると、猫は首を伸ばしながら「ズーズー」「フガフガ」と音を立て、何度も息を吸い込むような仕草を見せます。

見た目には少し苦しそうですが、一時的な刺激によるものであれば短時間で収まり、その後は普段どおりに過ごすことも少なくありません。

では、なぜ逆クシャミが起こるのでしょうか。

原因のひとつとして考えられるのが、鼻や鼻咽頭への刺激です。たとえば、ホコリなどの異物や分泌物が鼻の奥を刺激すると、それらを取り除こうとして逆クシャミが起こります。

ほかにも、猫では猫ヘルペスウイルスや猫カリシウイルスなどの感染症によって引き起こされる鼻炎や副鼻腔炎といった上部気道の炎症に伴って逆クシャミがみられるケースも。

病気が原因の場合は、逆クシャミだけでなく、通常のくしゃみや鼻水、涙、結膜炎などの症状を伴うので、逆クシャミだけを切り離して考えず、ほかに変わった様子がないかもあわせて確認するといいでしょう。

一時的なら大きな問題ではないケースもありますが、何度も繰り返す場合には鼻炎や異物などが関係している可能性も否定できません。

回数や持続時間に加えて、鼻水やくしゃみ、元気・食欲の変化などがないかも確認しておきましょう。

猫の『逆くしゃみ』で気を付けたいケース

鼻をたらしながらくしゃみをする猫

逆クシャミのような症状が一度だけ起こり、短時間で収まって、その後も元気や食欲に変化がなければ、慌てずに様子を見ても問題ないことがほとんどです。

一方で何度も繰り返す、以前より回数が増えている、鼻水やくしゃみ、咳などを伴う場合は、一度動物病院で相談してください。

逆クシャミに見えても、鼻や喉の病気だけでなく、別の呼吸器疾患によって似た症状が現れている可能性があるためです。

とくに、口を開けて呼吸する、お腹を大きく動かして息をする、呼吸が明らかに速い、舌や歯茎が青紫色になる、ぐったりするといった症状がある場合は要注意。

猫の呼吸困難は緊急性が高いため、ただの逆クシャミだと自己判断せず、速やかに動物病院を受診してください。

なお、猫の逆くしゃみの症状は動物病院で再現されないこともあります。可能であれば自宅で症状が出ている様子を動画に撮影しておくと、診察時の参考になるでしょう。

まとめ

くしゃみをしそうな猫

猫の逆クシャミは、鼻の奥にある鼻咽頭などが刺激されたときに、空気を短く強く吸い込む動作を繰り返す現象です。

一時的な刺激によって起こる場合もありますが、鼻炎や感染症、異物などが関係しているケースもあります。そのため、「逆クシャミだから大丈夫」と決めつけないことが大切です。

とくに何度も繰り返す、鼻水やくしゃみなどほかの症状がある場合には、早めに動物病院へ相談しましょう。

ぜひ普段から愛猫の呼吸の仕方や症状が続く時間を観察し、気になる様子があれば獣医師に相談できるようにしておいてくださいね。

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