ケネディ大統領に「くしゃみ」をさせた子猫 死後もなお、その写真が競売で高値をつけて、人々の話題に 米国

ケネディ大統領に「くしゃみ」をさせた子猫 死後もなお、その写真が競売で高値をつけて、人々の話題に 米国

ケネディ大統領の娘の猫Tom Kittenは、ごくわずかな期間だけホワイトハウスに住んでいました。というのも、大統領にはひどい猫アレルギーがあったからです。しかし死後30年以上たってもその写真が競売で高値をつけるなど、人々はかわいかった子猫の存在をずっと覚えています。

大統領にアレルギー反応が

米国旗を羽織った猫

画像はイメージです

米国ホワイトハウスには、「Tom Kitten」(子猫のTom)または「Tom Terrific」(すばらしいTom)と呼ばれた猫が、ごくわずかな期間だけ住んでいたことがあります。

Tom Kittenは、1961年1月にホワイトハウスに到着したケネディ家の最初のペットでした。一家は最終的に多くのペットを飼うことになりますが、当時はTom Kittenと、それに次いでやってきたウェルシュ・テリア犬のCharlieだけでした。

この猫は、1961年から63年まで在籍したジョン・F・ケネディ大統領(略称JFK)の娘の愛猫でした。娘Carolineはこの子猫が気に入っていましたが、大統領にはひどい「猫アレルギー」があったため、Tom Kittenがそばにいるとくしゃみや目の充血、さらには腫れといった症状に見舞われていたようです。

このためTom Kittenがホワイトハウスにやって来てからわずか数週間後、子猫は官邸スタッフであるMary Gallagherの家に引き取られました。彼女にはCarolineと同年代の息子2人がいたため、大統領の娘を自宅に呼んで息子たちや猫と一緒に遊ばせていたといいます。

あわせて大統領が不在のときにはこっそりTom Kittenをホワイトハウスに連れてきて、Carolineとの時間を過ごせるようにしていたのです。

若くして虹の橋を渡る

顎の下を指でいじられる猫

画像はイメージです

Tom Kittenは灰色の毛並みをもち、黄色い目をしていました。当時のPierre Salinger報道官からは「路地裏の猫」(=雑種のこと)と評されましたが、報道陣への初お披露目の際には、記者たちが写真を撮ろうと近づいても動じることなく、おとなしくて度胸もある猫だったといいます。

もともとこの子猫は、Hugh D. Auchinclossとその夫人からケネディ一家に贈られたといいます。夫人はJFKの妻 Jacqueline Kennedyの実母です。

残念なことに、Tom Kittenは1962年8月21日に若くして虹の橋を渡ってしまいました。この猫が初めてアメリカ国民の注目を集めてから、わずか1年半ほどのことです。その死因については明らかになっていません。地元の新聞に掲載されたTom Kittenの死亡記事には、次のような弔辞がありました。

「同じような立場にあった多くの人間たちと違って、Tom Kittenはホワイトハウスでの日々について回顧録を執筆することもなく、引用されることを前提にその日々について語ることも決してなかった。たとえ彼が多くの国家機密を知る立場にあったとしても」

競売で高値がついた写真

灰色の猫

画像はイメージです

ところがその後も、Tom Kittenが人々に忘れられることはありませんでした。

30年以上たった1996年、Tom Kittenを写したオリジナル写真プリント1枚が、オークションで1万4950ドル(約236万円)で落札されたのです。そして2005年には、この猫を写したモノクロ写真9枚を収めたアルバムが競売に出品され、9枚セットで7200ドル(約114万円)で落札されました。オリジナル写真と比べれば、この9枚はかなりの「お買い得」だったのかもしれませんね。

競売を行ったSotheby’sのDiana D. Brooks社長は、こうした高値がついた理由について「ケネディ家がわたしたちの人生に深い影響を与えたからでしょう」と述べています。

Tom Kittenの存在は、ケネディ家にその後起こった多くの不幸な出来事とともに、これからも米国民に語り継がれていくことでしょう。

出典:JFK’s Cat, Tom Kitten

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