『フローリング』と『畳』どっちがいい?

猫との暮らしでは、フローリングと畳のどちらか一方が必ず優れているというわけではありません。
フローリングは抜け毛や猫砂などを掃除しやすく、粗相や嘔吐があった場合にも比較的お手入れしやすいのがメリットです。一方で、表面が滑りやすい床では、走ったり着地したりするときに猫が踏ん張りにくいことがあります。
畳は一般的なフローリングと比べて滑りにくく、適度なクッション性もあります。その反面、猫が爪を引っかけて傷めたり、尿や嘔吐物などの水分が染み込んだりしやすい点がデメリットです。
そのため、「家中をどちらか一方にする」と考える必要はありません。掃除しやすい床を基本にしつつ、猫が走る場所や高い所から着地する場所には滑り止めマットを敷くなど、それぞれの長所を取り入れる方法もあります。
特にシニア猫や関節に不安のある猫では、床の滑りやすさが生活の負担になる場合があります。愛猫の年齢や体調、普段の動き方を見ながら、過ごしやすい環境を整えましょう。
猫と暮らす家を『フローリング』にするメリット・デメリット

フローリングは多くの住宅で使われており、日常のお手入れがしやすい床材です。ただし、猫が滑っていないか、床に傷がついていないかなども確認しておきましょう。
メリット:掃除やお手入れがしやすい
フローリングの大きなメリットは、抜け毛や猫砂などを掃除しやすいことです。猫と暮らしていると、毛玉を吐いたりトイレを失敗したりすることもあります。
掃除機やフロアワイパーを使いやすく、液体汚れも畳と比べれば拭き取りやすいため、日常的なお手入れをしやすいでしょう。ただし、床材や表面加工によっては水分で傷んだり変色したりするため、粗相や嘔吐物を見つけたら早めに掃除してください。
デメリット1:猫が滑りやすいことがある
表面が滑りやすいフローリングでは、猫が走ったときや方向転換したときに足を滑らせることがあります。高い場所から飛び降りた際に、着地した足が滑って十分に踏ん張れないケースも考えられます。
特にシニア猫や足腰に問題を抱えている猫では、滑る床が移動の負担になる可能性があります。走ると頻繁に滑る、立ち上がるときに足が開くといった様子があれば、滑り止めマットやタイルカーペット、滑り止め効果のあるフロアワックスなどを取り入れましょう。
デメリット2:爪による傷がつくことがある
猫が勢いよく走ったりジャンプしたりすると、爪によってフローリングに細かな傷がつく場合があります。猫によっては、床そのものを爪とぎの対象にしてしまうこともあるでしょう。
特に賃貸住宅では床の傷が気になりやすいため、猫が頻繁に走ったり遊んだりする場所を保護しておくと安心です。猫の好みに合う爪とぎを複数用意し、床以外でも十分に爪をとぐことができる環境を整えることも大切です。
猫と暮らす家を『畳』にするメリット・デメリット

畳は表面に凹凸があり、一般的なフローリングとは歩いたときの感触が異なります。猫にとって歩きやすい面がある一方で、傷や汚れのお手入れには注意が必要です。
メリット1:滑りにくく歩きやすい
畳は一般的なフローリングと比べて表面に凹凸があるため、猫が歩いたり方向転換したりするときに足を踏ん張りやすい床です。適度なクッション性があり、硬い床と比べて足への衝撃を和らげやすい点もメリットでしょう。
特に足腰が弱ってきたシニア猫では、「滑らずに移動できるか」という視点で床を確認することが大切です。ただし、古く傷んだ畳ではささくれが肉球や爪に引っかかる可能性もあるため、表面の状態は定期的に確認してください。
メリット2:くつろぎやすい場所になる
畳の適度な柔らかさや感触を好み、そのまま横になってくつろぐ猫もいます。硬いフローリングより畳の上を寝場所として選ぶ猫もいるでしょう。
ただし、どの床材を快適に感じるかには個体差があり、畳だから必ず猫が好むとは限りません。愛猫が普段どこで眠っているのか、暑い時期と寒い時期で居場所が変化していないかなどを観察してみましょう。
デメリット1:爪とぎで傷みやすい
畳には爪が引っかかりやすいため、猫が爪とぎの場所として気に入ってしまうことがあります。一度お気に入りになると、同じ場所を何度も引っかいて畳の表面がボロボロになることもあるでしょう。
爪とぎは猫にとって自然な行動なので、強く叱ってやめさせるのではなく、近くに好みに合った爪とぎを用意して誘導することが大切です。傷みやすい場所だけ保護マットを敷くなど、畳自体を守る工夫も取り入れてみてください。
デメリット2:粗相や嘔吐物の掃除が大変
畳は水分を吸収しやすいため、猫が粗相をしたり嘔吐したりした場合に汚れやニオイが残りやすいことがあります。内部まで水分が染み込むと、フローリングのように表面を拭くだけでは十分に処理できない場合もあります。
時間が経つほど掃除しにくくなるため、汚れを発見したらできるだけ早く対処することが大切です。また、掃除機がかけづらく抜け毛や埃が溜まりやすかったり、湿気が多い環境ではカビやダニなどの問題も起こりやすかったりするため、換気や除湿を行い清潔な状態を保ちましょう。
まとめ

フローリングは掃除やお手入れをしやすい一方で、表面によっては猫が滑りやすく、爪による傷がつくことがあります。畳は比較的滑りにくくクッション性がある反面、爪とぎによる傷みや、粗相・嘔吐物などの汚れが染み込みやすい点には注意が必要です。
どちらかを「猫に絶対によい床」と決めるのではなく、愛猫の年齢や足腰の状態、普段の行動、飼い主のお手入れのしやすさなどを踏まえて選びましょう。フローリングを基本にして滑りやすい場所だけマットを敷くなど、複数の床材やアイテムを組み合わせ、猫が安全に過ごせて掃除もしやすい環境をつくることもおすすめです。