猫が『ヤケド』をしているときの症状5つ 起こりやすい状況や取るべき対応まで解説

猫が『ヤケド』をしているときの症状5つ 起こりやすい状況や取るべき対応まで解説

猫は高い場所が好きなため、コンロやストーブなどの上に乗ろうとして、思わぬやけどをしてしまうことがあります。また、こたつやヒーターによる低温やけどにも注意が必要です。今回は、猫がやけどしたときに見られる症状や、やけどしやすい場面、対処法について解説します。

SupervisorImage

記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

︎猫がやけどしているときの症状5つ

脱毛

1. 赤みや水ぶくれ

やけどをすると、患部が赤くなったり、腫れたりすることがあります。
炎症が強くなると、皮膚に水ぶくれができることもあります。
猫は全身が被毛に覆われているため、やけどをしていても初期には気づきにくい場合があります。

2.皮膚や毛がむける

やけどの程度によっては、皮膚の表面が傷つき、皮がむけたり、ただれたりすることがあります。
やけどが深い場合には、毛が抜けたり、皮膚そのものが大きく損傷したりすることもあります。
受傷直後は目立った変化がなくても、数日後に皮膚がむけるなど、見た目に変化が現れる場合があるため注意が必要です。

3.触ると痛がる

やけどをした部分には痛みが生じるため、触ろうとすると嫌がったり、逃げたりすることがあります。
普段は触らせてくれる場所でも、急に触られるのを嫌がるようになることもあります。
鳴く、怒る、狭い場所に隠れるなど、いつもと違う様子が見られる場合もあります。

4.過剰に舐める

猫は違和感や痛みを感じると、気になる部分を繰り返し舐めることがあります。
特定の場所だけをいつもより頻繁に舐めている場合は、皮膚に赤みや傷などがないか確認してみましょう。
また、傷口を舐め続けることで皮膚がさらに傷ついたり、感染を起こしたりして、状態が悪化することがあります。

5.皮膚が白くなる

やけどが深い場合、患部の皮膚が白っぽく見えることがあります。
これは、皮膚の組織が強く損傷している可能性があるサインです。
赤みが出るやけどだけでなく、皮膚が白く変色している場合にも注意が必要です。

︎猫がやけどしやすい場面

こたつに入る猫

猫のやけどは、冬場の低温やけどにも注意が必要です。こたつやヒーターなどは、猫が長時間同じ場所にいることで、低温やけどを起こす可能性があります。

基本的に猫は、自分で快適な温度の場所へ移動しながら過ごします。
しかし、病気や高齢などで動くことが億劫になっている猫は、ヒーターのそばやこたつの中に長時間とどまってしまうことがあります。

そのため、人がいないときはこたつの電源を切る、こたつの布団を時々上げて換気する、ヒーターにはタイマーを使用する、ペット用のこたつやヒーターを使用するなど、猫が長時間同じ場所にとどまらないよう工夫しましょう。

また、コンロやストーブなどに猫が誤って乗ってしまい、やけどをすることもあります。
やけどの原因になるものは、猫が近づけない場所で使用することが大切です。

夏場は肉球のやけどにも注意が必要です。夏場に外へ出る猫では、熱くなった地面による肉球のやけどが非常に多いです。

真夏のコンクリートは非常に高温になることがあり、猫の肉球もやけどをする可能性があります。

夏場に猫を外へ出す場合は、比較的涼しい時間帯を選びましょう。
また、外へ出す前に必ず飼い主さん自身で地面に触れ、コンクリートが熱くなっていないか確認することも大切です。

︎猫がやけどしたときの対処法

エリザベスカラーをする猫

猫がやけどをした場合は、まず患部を冷やすことが大切です。

やけどの範囲が狭い場合は、氷のうや保冷剤をタオルなどで包み、患部を冷やします。
ただし、冷やしすぎないよう注意しながら、冷やした状態で動物病院へ向かいましょう。

やけどの範囲が広い場合は、患部を覆える大きさのタオルを冷水で濡らして絞り、やけどした部分を覆います。
タオルが温まってきたら、再び冷水で冷やしながら動物病院へ向かいましょう。

水を嫌がらない猫であれば、冷たい流水を患部に当てて冷やす方法もあります。
ただし、猫が暴れてしまう場合は無理に行わず、まずは安全を優先してください。

また、猫が患部を気にして舐めてしまう場合は、エリザベスカラーを装着して、傷口を舐めないようにしましょう。

応急処置を行ったら、必ず動物病院を受診することが大切です。

︎まとめ

動物病院

猫のやけどは、受傷した直後には見た目の変化がほとんどなくても、数日経ってから症状がはっきりすることがあります。

見た目に問題がなさそうだから大丈夫と放っておくと、後から皮膚がむけたり、毛が抜けたりすることもあります。

また、患部を舐め続けることで傷口が悪化したり、感染を起こしたりする可能性もあります。

猫がやけどをした場合は、まず患部を冷やして応急処置を行い、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。


受診までの間は、エリザベスカラーなどを使用して、猫が患部を舐めないようにすることも大切です。

スポンサーリンク