猫が心を痛めてしまう『人の言葉』6選 起こりうる悪影響から傷つけない伝え方まで

猫が心を痛めてしまう『人の言葉』6選 起こりうる悪影響から傷つけない伝え方まで

猫は人の言葉やトーンをよく理解しています。本記事では、猫が傷つくNGな言葉や、そこから起こる心身への悪影響、愛猫と絆を深める優しい伝え方のコツをやさしく解説していきます。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

猫が心を痛める「人の言葉」6選

猫を嫌がる女性

1.「ダメ!」「こら!」

猫は突然の大きな音や、怒鳴りつけるような大声をとても嫌がります。

飼い主が怒っているとき、猫は言葉の意味を理解しているわけではなく、「怖い音がした」「怒られている」という恐怖感だけを強く感じ取ってしまうのです。

そのため、なぜ自分が叱られているのかが分からず、ただただ怯えてしまいます。何度も大きな声で叱られ続けると、飼い主の顔色を過剰にうかがうようになったり、大きな音全般に対して強い不安を抱くようになるため注意が必要です。

2.「あっちに行って」「邪魔だな」

猫はとても頭が良く、飼い主の声のトーンや日々の雰囲気を敏感に察知しています。

仕事中や家事で忙しいときに「あっちに行って」と冷たく突き放したり、「邪魔だな」と邪険に扱ったりすると、猫は自分自身が拒絶されたと感じてしまいます。

愛猫は飼い主のそばにいたいだけなのに、邪険にされることで自信をなくしてしまい、次第に甘えることをやめてしまったり、飼い主から距離を置くようになって寂しい思いをさせてしまう原因になります。

3.「うるさい!」「静かにして!」

猫がニャーニャーと鳴くときには、お腹が空いた、トイレを掃除してほしい、遊んでほしいなど、何かしらの大切なサインを出しています。

しかし、その声に対して「うるさい!」と強く否定してしまうと、猫は自分の訴えを聞いてもらえないんだと絶望してしまいます。

自分の声が拒絶されたショックから、要求することを諦めて心を閉ざしてしまうだけでなく、ストレスから逆に異常なほど鳴き続けるようになることもあるため気をつけましょう。

4.「怖がりだな」「どんくさいね」

少し物音に驚いたり、高いところから落ちたりしたときに、面白半分や何気なく「怖がりだな」「どんくさいね」と声をかけることはありませんか。

猫には言葉の意味そのものは分からなくても、笑いながら、あるいは呆れたようなトーンで繰り返し言われることで、マイナスの感情だけをしっかりと受け取ってしまいます。

このような言葉をかけられ続けると、自分に自信が持てなくなってしまい、いつも不安そうにビクビクと暮らすようになってしまいます。

5.「お前なんか大嫌い」

人間同士の冗談や、愛情を試すような軽い気持ちであっても、「お前なんか大嫌い」「いなくなってしまえ」といった言葉を猫に投げかけるのは絶対に避けましょう。

猫は言葉の裏を読むことができないため、険しい表情や冷たい声色とセットになって、そのまま真っ直ぐ心に突き刺さります。

大好きな飼い主から発せられた拒絶の言葉は、猫にとって計り知れないほどの大きなショックとなり、強い不信感を抱かせるきっかけになってしまいます。

6.無言で無視する

言葉を発しなくても、猫が甘えて寄ってきたときに完全に無視したり、冷たくあしらったりする態度も猫の心を深く傷つけます。

猫はコミュニケーションを求めて話しかけているのに、目を合わせず無視され続けると、強い孤独感や絶望感を味わうことになります。

言葉を使った叱責と同じように、この無言の拒絶も猫の心に大きなストレスを与え、心のバランスを崩してしまう原因になるため、愛猫のサインには優しく応えてあげることが大切です。

猫の心と体に現れる悪影響

落ち込む猫

猫が日々の生活の中で飼い主の心ない言葉や冷たい態度を受け続けると、心だけでなく体調にも深刻な悪影響が現れるようになります。言葉のストレスは目に見えにくいため、気づいたときには症状が重くなっていることも少なくありません。

例えば、強い不安や恐怖から常に緊張状態が続き、自分の体を過剰に舐め続けて毛が抜けてしまったり、食欲が落ちて急に痩せてしまったりすることがあります。

また、トイレ以外の場所で粗相をしてしまう問題行動や、突然パニックを起こして隠れてしまうといった変化が見られる場合もあります。

愛猫の心身の健康を守るために、日頃からストレスの原因を取り除く優しいコミュニケーションを心がけるようにしましょう。

猫を傷つけない優しい伝え方

猫をなでる手

愛猫との関係をより良くするためには、日々の言葉選びや接し方を少しだけ意識することが大切です。

猫を叱る必要があるときは、大きな声で怒鳴るのではなく、低く短い声で「ダメ」とだけ伝えるか、音を鳴らして注意をそらす方法をとると恐怖を与えずにすみます。

また、普段から優しく穏やかなトーンで名前を呼んだり、たくさん褒めてあげたりすることで、猫は「自分は愛されている」と安心感を得ることができます。

愛猫が甘えてきたときは、たとえ忙しくても少しだけ手を止めて優しく撫でてあげるなど、温かいコミュニケーションを重ねることで、お互いの信頼関係がより一層深まっていきますよ。

まとめ

女性と猫

猫は私たちが思っている以上に、言葉のトーンや表情、その場の雰囲気を細かく感じ取っています。

何気なく発した厳しい言葉や冷たい態度は、知らず知らずのうちに愛猫の心を深く傷つけ、心身の不調やストレスの原因になってしまいます。

大切な愛猫と穏やかで幸せな時間を長く過ごすためには、日頃から優しい言葉選びと愛情を込めた接し方を意識することが何よりも大切です。

今日からできる小さな工夫を積み重ねて、愛猫との間に温かい信頼関係をしっかりと築いていきましょうね。

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