猫が『痩せていく』ときに疑われる原因3つ キチンと食べているのになぜ?取るべき対処法まで解説

猫が『痩せていく』ときに疑われる原因3つ キチンと食べているのになぜ?取るべき対処法まで解説

愛猫の体重が減ってきたら、何か病気が隠れていないか心配になりますよね。食べているのに痩せるときの原因や、飼い主さんができる対応について、詳しく解説します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

1.甲状腺機能亢進症

大声で鳴く猫

甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが必要以上に分泌される病気です。10歳を超えたシニア猫に多く見られます。甲状腺ホルモンが増えると、体の代謝が異常に活発になります。

例えるなら、体のエンジンが常に全開で動いているような状態です。そのため、食欲が旺盛なのに体重が減ってしまうことがあります。

また、目がギラギラする、落ち着きがなくなる、攻撃的になる、夜に鳴くなど、性格や行動に変化が現れることも。そのままにしていると、心筋症や肺水腫、全身性高血圧などを併発するケースもあります。

2.腎臓疾患

トイレと猫

慢性腎臓病では、初期から「水をたくさん飲む」「おしっこの量が増える」といった変化が見られることがあります。少しずつ食欲が落ちて、少しずつ体重が落ちていくのも特徴のひとつです。

腎臓の機能が低下すると、尿と一緒に体に必要な水分やたんぱく質まで失われることがあります。病気が進行すると、老廃物が体内にたまり、尿毒症を起こす場合も。

その際は、食欲がなくなる、吐く、元気がないなどの症状が現れ、さらに痩せてしまうことがあります。

3.糖尿病

診察台の上の猫

糖尿病は、インスリンが十分に分泌されなかったり、体内でうまく働かなかったりすることで起こります。インスリンが不足すると、食事から得た糖を細胞へ取り込みにくくなります。その結果、血糖値が高い状態が続き、体のさまざまな働きに影響します。

初期には食欲が増してたくさん食べたり、水をよく飲み、おしっこの量が増えるといった変化が見られることが多いようです。それでも体重が減っていく場合、糖尿病の可能性が高いといえるでしょう。

4.寄生虫症

お腹をさすられる猫

比較的若い猫で体重が減ってきた場合、消化管に寄生する虫が原因となっていることもあります。代表的なのが、回虫や条虫(サナダムシ)などです。

これらの寄生虫が腸内にいると、食べ物から吸収されるはずの栄養を奪われてしまいます。そのため、しっかり食べていても体重が増えなかったり、痩せてしまったりすることがあるのです。

また、軟便や下痢を繰り返すこともあります。寄生虫の種類によっては、便や吐いたものの中に虫体やその一部が見つかる場合も。若い猫で痩せてきた、便の状態がいつもと違うといった変化があれば、寄生虫症を疑ってみてもいいかもしれません。

取るべき対処法

体重計に乗る猫

愛猫の体重が減ってきたときは、まず変化を記録してみましょう。体重は週に1回ほど測定すると、減少が続いているか確認しやすくなります。

あわせて、食べた量や飲んだ水の量もチェックしておきましょう。おしっこの量や回数、便の硬さや状態なども記録しておくと、診察時の大切な情報になります。

特に注意したいのが、短期間での急激な体重減少です。1週間で体重の2%以上、1か月で4~5%以上減っている場合は、早めの受診をおすすめします。元気や食欲に変化がある、水を飲む量が増えた、吐くことが多くなったなど、気になる症状を伴う場合も同様です。

猫の体重減少は、何らかの病気が進んでいるサインの可能性があります。「少し痩せただけ」と様子を見続けず、変化に気づいた段階で動物病院へ相談しましょう。日頃から記録を続けておくことが、早期発見にもつながります。

まとめ

ごはんを食べる猫

食欲がしっかりあるのに体重が落ちていく場合は、注意が必要です。本来なら、食べた栄養が体に取り込まれ、体重は維持されるか増えていきます。それでも痩せるなら、栄養を十分に吸収できていない、または代謝が過剰になっている可能性があります。

「年齢のせい」と決めつけるのは禁物です。気づかないうちに心臓や腎臓へ負担がかかっていることもあります。体重の変化に気づいたら、早めに獣医師へ相談しましょう。

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