猫と同居させてはいけない他の動物4選

同居させてはいけない根本的な理由は、「動物種としての性質を考慮すると、どちらかが危険な目にあうケースが考えられるから」なので、あくまでも個体差があることが前提となります。仲良くなれるか否かではなく、大丈夫だろうと過信することが危険なためです。
これらの動物と猫との同居に、それぞれどのようなリスクがあるのか見ていきましょう。
1.ハムスターやモルモットなどネズミの仲間
ハムスターやモルモット、デグーなどのネズミの仲間は、もともと猫の狩猟対象になりやすい動物です。たとえ、これまで「狩り」という行為をしたことのない飼い猫であっても、本能的に遊びの対象にしてしまう可能性があります。
猫にとっては好奇心からの行動でも、追いかけて触ったり噛んだりすれば、大ケガをさせてしまうかもしれません。
ネズミ類にとっては、猫の姿やニオイなどは「捕食者の存在」と「生存の危機」を感じさせます。そのような強いストレスは、消化器系のトラブルや自傷行為にもつながります。
また、これらの小動物がサルモネラ菌を保有していた場合は、糞便の微粒子が舞って猫の身体や食器などに付着し、毛づくろいで猫に感染することが考えられます。
2.ウサギ
基本的にウサギは捕食される側の動物なので、猫に近寄られる、追われる、触れられること自体が強い恐怖やストレスにつながることもあります。ウサギの種類によっては猫より体が大きい場合もありますが、かといって猫の狩猟本能による攻撃がないとは言い切れません。
ウサギは命の危険を感じるような恐怖を感じると、全力で逃げるためにアドレナリンを大量に分泌しますが、そのアドレナリンの急上昇が、急性腎不全や心停止などの突然死を引き起こすきっかけになることもあるのです。
小さなころはうさぎと仲良くしていた猫も、大きくなってから何らかのきっかけで狩猟スイッチが入ってしまうことがあります。ウサギの防衛本能も含めて、関係性を理解しましょう。
3.インコや文鳥などの小鳥
セキセイインコや文鳥などの小鳥は、基本的にケージに入れていても、羽ばたきや鳴き声は猫の狩猟本能をくすぐる対象になってしまいます。
猫が興味を持ってしまうと襲う危険があります。特にケージの外に出して放鳥しているときは、猫が一瞬で飛びかかることも考えられますし、猫が近くでウロウロしていれば、警戒して落ち着いて過ごせなくなるケースもあります。
また、猫が口の中に持っている「パスツレラ菌」は、インコや文鳥にも感染することがあります。感染すると、食欲低下や鼻・口からの分泌物といった症状が見られ、重篤な場合は突然死することもあるといわれています。逆に、これらの鳥から猫に「オウム病クラミジア」が感染する危険もあります。
4.水槽で飼育する魚類や爬虫類・両生類
アクアリウムは、魚を飼うだけでなく省スペースで美しいインテリアとして楽しめることも人気です。また、エキゾチックアニマルとして、小さな爬虫類を自然な風景に仕上げた水槽で飼育することもあります。
熱帯魚など観賞用魚類や爬虫類は、猫と直接触れ合うことは少ないものの、水槽で動く姿に猫が興味を持つことがあります。
懸念すべきところは、猫が魚に触ろうとして水槽の上に乗ったり、手を入れようとしたりしてしまうことです。大きめの水槽ほど、猫は乗ろうとします。フタが外れて猫が落下したり、ろ過装置やヒーター、照明などの電気系統を壊したりしてしまうことも考えられます。
また、猫がフタを外したせいで、中の生き物が出てしまうと命にかかわることもあります。
やむを得ず同居・飼育する場合の安全対策

猫と同居をさせてはいけないといわれても、やむを得ず猫とほかの動物を同時に飼う場合には、飼い主が責任をもってしっかりと双方の安全を守ることが重要です。
どの動物でも個別に見れば、気質や性格に違いはありますが、基本的には、それぞれの「種としての習性」を理解して、お互いに触れさせない環境づくりが大切です。
一番の安全対策は、飼育部屋を物理的に完全に分けてしまうことです。猫がドアを開けられないようにして、飼い主が出入りする際のすり抜けを防げるような二重の区切りがあるとなお安心です。
小動物のケージや水槽も、猫が手で扉やフタを開けられないようにロックしておきましょう。特に冬の寒い時期には、熱帯魚や変温動物用の保温ヒーターを目当てに寄ってくることもあります。また、小鳥やうさぎは、部屋の中で放鳥・部屋んぽすることもあるでしょう。その際は、猫が必ず別室にいるか確認した上で部屋を施錠してから放しましょう。
小動物は猫が触れていなくても、「襲われる」という状況だけでショック死する可能性のある種類です。猫は飼い主が思っている以上に、素早い反応をすることがありますから「ちゃんと目の前で見ているから大丈夫」と過信せずに万全のリスク管理を行ってください。
まとめ

猫とほかの動物が仲良く寄り添っている姿を見て、「うちの猫も大丈夫だろう」と判断するのはとても危険です。
猫には悪気がなくても、狩猟本能があります。ちょっとした興味で突くだけでも、小動物にとっては命の危険を感じるほどの恐怖になる場合もあるのです。また、目に見えない感染症などのリスクも含んでいるため、わざわざリスクのある者同士を選んで飼育することはお勧めできません。
一方、やむを得ず猫とほかの動物を同時に飼育するのであれば、異種間で起きる事故やストレス、健康被害を排除しなくてはいけません。どの動物であっても、その種の特徴をよく理解して、安全に暮らせるように配慮しましょう。