保護猫とふれあい、猫について深く知ることのできる「新スペース」がオープン 台湾

保護猫とふれあい、猫について深く知ることのできる「新スペース」がオープン 台湾

台湾の新北市に、猫のためのユニークな施設がオープンしました。ここでは猫とふれあい、猫についての知識を深め、猫と人が「ともに幸せな暮らしを営めるようになる」ことをめざして、展示や体験イベントが運営されています。

「猫」を学ぶ新しい施設がオープン

猫にグルーミングされる猫

画像はイメージです

台湾の人々の「猫好き」は有名です。たとえば台湾の猫村「猴硐(ホウトン)」は世界6大猫スポットの1つとして広く知られています。

そんな台湾で2026年8月、新北市に猫のためのユニークな施設がオープンしました。その名は「幸福喵樂宅(ハッピーキャットホーム)」。

この施設は台湾で初めての猫にやさしい「デモンストレーションと教育のためのスペース」です。ここは、里親希望者や猫の飼い主が保護猫とふれあうとともに、猫にとって適切な家庭環境の作り方を学ぶことができる場所なのです。

公営動物保護施設の中に設置された施設には、猫の行動や身体的なニーズに合わせて設計された模擬住宅や、里親になるための準備、日々のケア、健康管理や老後といったテーマ別に学ぶことのできるエリアが設けられています。

新北市動物保護衛生検査局の鮑海妮副局長は、「ここは猫との接し方だけでなく、猫が必要とする環境についても人々に理解を深めてもらうために設計されたのです」と話しています。

譲渡前に猫とふれあう機会にも

あごを撫でられる猫

画像はイメージです

3匹の保護猫が暮らす模擬住宅の展示エリアには、高齢猫のために高床式の台や隠れ場所、緩やかな傾斜などが設けられており、トイレや水飲み器の見本も置かれています。

「この施設を通して、飼い主のみなさんが猫によりよい生活環境を提供してくださるとともに、猫の老後まで責任をもってしっかり寄り添うという信念をもっていただけるよう期待しています」と鮑さん。

ここではまた、里親希望者に譲渡する前に猫とふれあう機会を提供しています。これによって相性が合うかどうかを見極めることができ、のちに猫が返還されたり遺棄される不幸な結果を減らすことにもつながるのです。

来場者は、模擬住宅で約30分間「猫とのふれあいを楽しむセッション」を予約することができます。スペースに限りがあるとともに、猫に負担をかけないようにするため、火曜日から日曜日まで、1日6~8組程度に限定して受け入れています。中国語がわからなくても、予約時に申し込めば英語通訳のボランティアが同行してくれるといいます。

セッション中は「猫が話しかけてくるのを待つ」のが原則です。

「猫を無理やり抱いたり捕まえたりするようなことは避けてもらいます。自発的に人に近づくのをゆっくり待つ。それが猫にとって自然な行動なのです。もっとも、ここにいる猫たちは環境に順応して、見知らぬ人にもずいぶん慣れていますが」と鮑さんは付け加えました。

猫の飼育数は急増中

ソファに座る猫

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新北市の侯友宜市長によると、市内には約37万匹の犬と猫が登録されており、そのうち約18万匹が猫だといいます。近年、猫の新規登録数は犬の登録数の2倍以上になっており、猫人気の高さがうかがえます。

台湾全体を見ても、飼い猫の数は2023年の約131万匹から32.8%も増加し、174万匹に達すると推定されています(台湾農業省が2025年に実施した調査による)。一方で飼い犬の数は1.2%減少し、約146万匹になる予想です。

鮑さんによると、市内の8つの公営動物保護施設では現在、142匹の猫と823匹の犬が保護されて里親を待っているといいます。過去1年間でみると、2,879匹の猫と876匹の犬が新しい飼い主に引き取られたそうです。

猫と人がともに幸せな暮らしを営めることをめざした新しい施設。ここでの体験に触発されて、保護された猫たちを引き取る人がどんどん増えてほしいものですね。

出典:New Taipei opens cat-friendly space to promote pet care, adoption

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