「自由に歩かせて」と呼び掛け

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ここはニュージーランド南島の都市クライストチャーチ。最近、街中に奇妙なポスターが貼られました。
「黒猫Chaseを見かけましたか? この猫は迷子ではありません。自由に歩かせてやってください」
一般的な「指名手配」ポスターとは異なり、これはこの街で有名な猫Chaseが自由に歩き回っても構わないことを、しっかり人々に伝えるためのものなのです。飼い主のNick Whiteさんは街中にこのポスターを貼り出すとともに、専用のFacebookグループを立ち上げてメッセージを伝えようとしています。
「お腹が空いたと鳴いても信じないでください。もしChaseを見かけたら、撫でて家に帰るようにいってください」
Facebookのページには、まるでパパラッチが撮影したかのような、この人気猫の最新の冒険写真が定期的に投稿されています。ときには思いもよらない場所で目撃されることもあるといいます。
「半年前から、Chaseは突然家を出て行くようになったのです。戻ってきたときは疲れ果てていて、人間たちに構ってくれる時間はほとんどありません。今朝も午前10時ごろに姿を消して、1日中見かけていません。家を出たり入ったりするんです」とNickさん。
みんなの人気者に

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Chaseはメキシコ料理店やコンベンション・センターを訪れたり、ビクトリア広場近くのホテルに入ろうとしたり、追悼橋をうろついているところも目撃されています。その放浪ぶりで、街では多くの人々に知られるセレブ的存在になりました。
「Chaseが自分の人気を自覚しているかどうかはわかりません。でもずいぶん体重が増えました。間違いなく人気太りですね。ポスターを貼っているにもかかわらず、ファンが餌をあげているのだと思います。アイスクリーム屋さんにもよく出没しているようですしね」とNickさんはいいます。
「Facebook上の情報によれば、リージェント通りにあるウイスキー・バーの2階で寝たりもしているようです。とても快適そうですよ」
「ラグビーの大きな試合がある週末や土曜の夜に街に繰り出して、みんなに撫でてもらったり、ケバブの肉を分けてもらったりするのがとくに好きなんだと思います」
迷子と間違えられることも

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しかし問題がなかったわけではありません。これまで7、8回ほど、迷い猫だと思った人が連れて行ってしまったことがありました。そこで今は目立つオレンジ色の首輪を付け、そこにFacebookページのURLを記載しました。
「Facebookページの情報をGPSのように使って、Chaseがどこにいたのかを把握しようとしているんです。これまで一番長く姿を消したのは13日間くらいでしたね。誘拐されたんじゃないかとずいぶん心配しました」
「あるときはカテドラル・スクエアの建物の間に挟まってしまいました。フェリーミードのビーチまで連れて行かれたこともあり、動物病院へ迎えに行かなければならなかったこともあります」
地元の動物病院でもChaseは有名で、迷い猫だと思って連絡してくる人には「そっとしておいてください、元の場所に戻してあげてください」とアドバイスしてくれるそうです。
「それでも動物病院に連れて行ってしまう人がいるので、そのたびに迎えに行かなければならないのです。Chaseはただ冒険に行きたいだけなのに。この猫は放っておいても大丈夫で、人々と出会うことに喜びを感じているのです」とNickさん。
「Chaseはホームレスの人たちともよく一緒に過ごしていますし、顔なじみになった通勤客たちもいます。この猫を見たいがために、街まで出かけてくる人もたくさんいますよ」
人気者のChase。これからも元気に人々と交流を続けていくことでしょう。
出典:Let him roam, owner says: Chase the Christchurch celebrity cat