猫が飼い主の声を判別しているポイント

飼い主さん固有の声(周波数)を覚えている
人間の声には一人ひとり固有の周波数(声のトーンや響き)があります。猫は日常的に声を聞く中で、飼い主さんの声の特徴を自然と記憶しています。
そのため、家族以外の人が話しかけても「これは飼い主さんの声じゃない」と瞬時に聞き分けることができます。
話し方のリズムやイントネーション
声の高さだけでなく、言葉を発するテンポや語尾の上がり下がりも聞いています。いつもの呼びかけ方のクセを自然と覚えていることで、ほかの人の声と区別しています。
さらに、猫は言葉の意味そのものは理解していませんが、音の響きや長さをパターンとして捉えています。自分の名前やよく使われる単語の音の長さを覚えて、飼い主さんの声だと特定しています。
ただ、飼い主さんのきょうだいなど声や話し方が似ている人を前にすると猫は一瞬混乱することもあります。我が家の猫は警戒心が強いのですが、母の妹が来たときはほとんど警戒しませんでした。しかし「母の声に似ているから怖くないけど、母じゃない?」と少し不思議そうにしている様子が見られました。
声の判別に関わる猫の意外な能力

聞こえていても「あえて反応しない」のは安心の証
猫が声に反応しないのは、聞こえていないのではなく返事をする気分ではないからです。飼い主さんの声だと分かって安心しているからこそ、動かずにそのまま過ごしている場合もあります。
返事をしないときでも、耳だけを声の方向に向けたりしっぽを少し振ったりして反応しています。飼い主さんの声をしっかり認識しているからこそ見せる、猫特有の信頼のサインと言えます。
音の方向や距離を正確に把握できる
猫の耳は左右バラバラに動かすことができ、音の発生源を正確に突き止められます。何もないところをじっと見つめているのも、実は人間には聞こえないかすかな音を聞いているからです。
そのため、姿が見えない場所からの呼びかけであっても、どこに飼い主さんがいるのかを正確に察知しています。
しばらく離れて暮らしていても声を覚えている
猫は一度しっかり覚えた飼い主さんの声を、長期間記憶できる能力を持っています。引っ越しや入院などで一時的に離れて暮らすことになっても、大好きな声を忘れることはありません。
久々に再会したときでも、声を聞けばすぐに「大好きな飼い主さんだ」と思い出します。離れていても信頼関係が途切れないのは、猫の優れた記憶力のおかげと言えます。
まとめ

猫は声の周波数や話し方のリズムといった特徴から、飼い主さんの声を正確に判別しています。離れて過ごしても忘れないほど記憶力も高いため、普段から優しく声をかけてコミュニケーションを深めていきましょう。