ハチワレ猫の魅力3選

ハチワレ猫といえば、白黒の配色が代表的ですが、白と茶(チャシロ)や白とグレーなど、さまざまな毛色の組み合わせがあります。
ハチワレの魅力は、顔の模様の個性に加え、白多めや黒多めなど毛色の配分による見た目の印象の違いや、毛色による性格の傾向の豊かさにもあります。
ここでは、そんなハチワレ猫に見られる魅力を見ていきましょう。
1.八の字の模様は個体ごとに異なる
ハチワレ猫の最大の特徴は、顔の模様が漢字の「八」の字のように分かれていることです。この模様は遺伝子の働きによって決定されますが、白と黒の比率や境界線の位置は個体ごとに異なります。
ぴったりと左右対称に割れている美しいハチワレもいれば、あごの下だけがちょこっと白いだけの覆面風のハチワレや、鼻の周りに黒い斑点が残っているタイプなどバリエーションが豊富です。中には、八の字が浅すぎてぱっつん前髪のようになっている猫もいます。
ハチワレ猫の八の字具合は、似たような猫がいてもみんな微妙に違います。そんな個性が多くの飼い主にとって「うちのコ」ならではの魅力へとつながっているのです。
2.色の比率によって違う雰囲気になる
ハチワレ猫は、白い毛の割合によって、だいぶ印象が変わります。ハチワレに多い白黒の場合、黒い部分が多いと、全体的に引き締まってキリリとした印象になります。英語圏では、白黒のハチワレを「タキシード・キャット」というくらいフォーマルな雰囲気があります。
また、チャシロ猫のハチワレは、茶色(オレンジ)の部分が多いほど、茶トラのアイラインの部分が強調されて凛とした印象になります。
一方、白い部分が多いと、何色のハチワレでも柔らかく穏やかな印象になるのが特徴です。
同じハチワレ模様でも、毛色のバランスによって見ている人の受ける印象が違ってくるのも面白いものです。
3.毛色や白との割合による性格の傾向
ハチワレ猫の毛色の割合によって受ける印象も違いますが、白以外の毛色や、白との比率によって性格や行動に傾向の違いが見られるといわれています。
たとえば、白い猫は慎重派が多いといわれていますが、ハチワレでも白が多いほど慎重な部分を残します。また、黒が多いと穏やか、茶色はフレンドリー、グレーは繊細など、白の持つ慎重さと混ざり合った性格が垣間見られます。
ただし、実際の猫の性格は育った環境や遺伝的要因、飼い主との関わり方に影響を受けています。猫の毛色と性格の因果関係についての科学的な研究は進められていますが、毛色だけで猫の性格が決まるわけではないのです。
ハチワレ猫は縁起がいい?

古くから日本でハチワレ猫が「縁起の良い存在」として親しまれてきたのは、その名前の由来ともなっている「八」の字にあります。
漢字の「八」は下に向かって広がる形をしていることから、物事がだんだんと発展し、豊かさが広がっていく「末広がり」を意味する吉兆の数字とされてきました。この八の字の縁起の良さにあやかり、顔に「八」の字を持つハチワレ猫もまた、福を呼び込む特別な猫とみなされるようになったのです。特に商人にとっては商売繁盛、農家にとっては豊作や家内安全を願う象徴として大切にされてきました。
もともと猫は、ネズミ捕りとして人々の暮らしのそばで飼われ、生活に欠かせない存在でした。そうした身近な猫の中でも、縁起の良い「八」の字を持つハチワレは、姿を見かけるだけで運がいいといわれるようになったのです。
まとめ

ハチワレといえば、白と黒が人気ですが、ほかの毛色でも八の字になっていれば、それはハチワレ。白黒もチャシロもグレーも、それぞれから受けるイメージは違いますが、どんな性格のハチワレも、ちょっとオシャレに見えるのが不思議です。
さまざまな毛色のある猫の中でも、猫の毛色は背中から形成されるという遺伝子のメカニズムからいえば、ハチワレが「よくある毛柄ランキング」でも上位にあるのも頷けます。
古くから縁起が良い猫とされてきたハチワレも、おでこの八の字のおかげで、どこか親しみやすい愛嬌があるのが最大の魅力ですね。