「毛づくろい」を利用して自分の欲望を達成する猫たち…同居猫への平和的で賢い行動が明らかに ベルギーの研究

「毛づくろい」を利用して自分の欲望を達成する猫たち…同居猫への平和的で賢い行動が明らかに ベルギーの研究

猫がお互いを毛づくろいする光景は、愛情を感じる美しいもの。でも実は「隠された猫の目的」があるといいます。「自分の欲望を賢く平和的に達成しようとする行動でもある」とベルギーの研究者たちが明らかにしました。

同居猫を舐める猫の本心は…?

舐めあう猫たち

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あなたの猫は、同居する別の猫を舐めて毛づくろいをすることがありますか? そんな仲のよい姿をながめるのは、飼い主さんを幸せな気分にしてくれますね。

しかし、ただ仲がよいだけではありません。猫は社会的な絆を深めて体を清潔に保つためにお互いに毛づくろいをしますが、この行動は「ライバルにお気に入りの寝床を譲らせるための、さりげない圧力」としても使われることがわかったのです。

複数の猫を飼っている人は、2匹が互いに毛づくろいをしている姿にほっこりとし、「友情と愛情の証拠」だと感じます。しかし最近の研究によると、一見愛らしいこの行動はときに「戦略的な目的」を果たす手段である可能性があるというのです。

猫は、相手をしつこく舐め続けることでお気に入りの寝床を譲らせたり、争いを完全に避けたりするための「圧力」として、この毛づくろい行動を利用しているそうです。

106匹の猫たちを録画して分析

グルーミングをしてあげる猫

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そもそもは、ベルギーのゲント大学の動物行動学者Morgane Van Belleさんが、自分の愛猫2匹の間に奇妙な行動パターンがあることに気づいたことから始まりました。

1匹の猫が日当たりのよいお気に入りの場所に落ち着くと、もう片方の猫が近づいてきて毛づくろいを始めます。この舐め合いは、最終的に先にきていた猫がイライラして立ち去るまで続きます。そうすることで、もう片方の猫は争いを起こさずに心地よい場所を独占できるのです。

「この行動は一般的なものなのかしら?」と考えたMorganeさんは、同僚たちとともに調査を開始しました。

彼らは2匹の猫を飼っている53世帯106匹の猫について、その行動を記録して分析しました。飼い主に日常的なやり取りを録画してもらい、研究者たちは姿勢や動き、耳の位置、身体接触の状況など、23種類の行動シグナルを分析したのです。その結果は学術誌「Applied Animal Behaviour Science」に掲載されています。

優れた猫の知性

仲良く舐めあう猫

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猫は主に頭、首、耳など「仲間の猫が自分では掃除しにくい部分」を舐めていました。これは毛づくろいが、「猫が届きにくい場所を清潔に保つのを助ける」という実用的な機能を果たしていることを示しています。

しかし猫たちの身振りからは「友好的なやり取り」と「緊張感のあるやり取り」がはっきり違っていることもわかったのです。毛づくろい行動が常に友好的であるとはいえなかったのです。

「猫の行動についてまだ解明されていないことが多いのです。犬の研究に比べて約20年は遅れているといえましょう」とMorganeさん。

「相手の猫を舐めて自分の欲望を達成するという行動は、猫の優れた知性を示すものであり、決してマナーが悪いわけではありません。むしろ猫が問題を解決する方法は、非常に平和的で優雅であると思います」と彼女。

「ほかの猫の顔を叩いて毛布を奪い取ることもできるのに、そうせずに少し舐めたり、ちょこちょこ触ったりするんですから。こうしたさりげない方法で争いを解決できる猫たちは、賢くて行動に柔軟性があるといえますね」

無用な争いを避けるという点では、猫は人間よりも優れているのかもしれませんね。

出典:Cats lick each other for a 'subtle' reason – and it's not always a sign of affection

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