『陽性強化法』とは?

『陽性強化法』は躾の際に用いるテクニックの1つになります。
好ましい行動に対して一定の報酬を与え、その行動を維持・増進を狙います。要は"褒めて伸ばす"ということです。
陽性強化法を用いる最大のメリットは、ストレスを感じないことです。叱るよりも褒めているときのほうがポジティブになれますし、猫側も嬉しいものです。
猫にも通用するの?

先ほども紹介したように、陽性強化法は躾のツールです。犬ならまだしも、猫に通用するものなのでしょうか。
結論からいうと可能です。その理由をいくつか紹介していきます。
自然発生的な行動を褒めるため
例えば、爪とぎ器を使って爪を研ぐ・トイレで排泄するなどの行動は自然発生的な行動になります。
あくまでも猫が自らの意思で取った行動になるため、褒めやすくなります。
猫も褒められれば嬉しい
猫は身勝手な動物ですが、一緒に暮らす飼い主さんの存在は常に意識しています。苦楽を共にする中で絆を深めることができるため、徐々にニュアンスを汲み取れるようになります。
つまり『褒められた』ということも、飼い主さんの声色や行動からキャッチすることができるというわけです。
誰でも褒められれば嬉しいですよね。その感覚は猫も同じです。よって褒め上手になれば、好ましい行動も強化することができるのです。
猫に効果的な『陽性強化法』の秘訣

いよいよここからは、実践に関するお話になります。猫に対してより効果的に取り入れる方法と、コツを伝授いたします。
行動した直後に褒める
まず『陽性強化法』の鉄則は"直後"に褒めることです。猫は時間が経過したものに対して、"あの時のコレ"という想起ができません。
そう、タイミングが非常に重要なのです。例えばトイレの成功を強化したい場合は、砂をかけ終え、出てきたタイミングで声をかけてください。"数秒以内"がミソです。これを超えないようにしてください。
報酬はいつも同じものを
ご褒美としておやつをあげる場合は、必ず同じもの(同じ系統のもの)に統一してください。
ここを徹底してあげれば、猫側も『ご褒美』であることを理解します。事柄との関連性も理解しやすくなるので、季節や場所を問わず手に入る身近なおやつで実践してみてください。
かける言葉も統一する
陽性強化法において用いる言葉もまた、おやつと同様に予め決めておくことが大切です。例えば『おりこうさん』や『上手上手』など。口調も統一するようにしてください。
『同じ褒め言葉+同じおやつ』という公式からは"良いことがある"という解が導き出されます。
最終的にはおやつによる報酬がなくなっても、褒められる行動は良い行いとして認識できるようになります。
まとめ

今回は猫をご褒美で育てる『陽性強化法』について紹介いたしました。
猫は基本的に犬のような躾は必要ありませんが、伸ばしたい行動はあるはずです。自然発生的な行動を強化するこの方法であれば、猫でも導入しやすいはずです。
これから猫を迎える方は、子猫の頃から実践してください。既に成猫に成長した猫でも有効です。数秒以内ルールを上手く活用して、褒め上手を目指しましょう。
我が家の猫たちは『トイレできたよ!』と報告しにくるまでに成長しました。その度に「偉いね」と声をかけ続けています。
陽性強化法は誰も傷つかず、疲弊することもありません。おやつのあげすぎには注意が必要ですが、その点を気をつければメリットが多いです。皆様の猫ライフにもお役立てください。