猫が『雷や台風』を怖がってしまう理由3つ 不安を感じているサインや落ち着かせるコツも

猫が『雷や台風』を怖がってしまう理由3つ 不安を感じているサインや落ち着かせるコツも

雷がなったり台風が接近したりすると、愛猫が急にそわそわしたり、隠れてしまったりすることはありませんか。普段はマイペースでゆったりしている猫でも、雷や台風の日は様子が一変することがあります。そこで今回は、猫が雷や台風を怖がる理由や、不安を感じているサイン、愛猫を安心させるための対処法について解説します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫が『雷や台風』を怖がってしまう理由3つ

怖がって隙間に隠れる猫

1.大きな音が苦手だから

猫は人間よりもはるかに優れた聴覚を持ち、さまざまな音を敏感に察知できます。

そのため人でも驚くような雷鳴や、強風で窓や家が揺れる音は、猫にとって大きな刺激となります。これが猫が雷などを怖がってしまう大きな要因のひとつです。

しかも雷は突然大きな音が鳴るため、次にいつ鳴るかわからないことも恐怖心を強める原因に。音の発生源も特定しにくく、本能的に危険を感じて警戒心が高まります。

特に神経質な性格の猫や子猫は、大きな音への耐性が低く、雷が鳴るたびに隠れてしまうことも珍しくありません。

2.気圧の変化を敏感に感じ取るから

台風や雷雨の前後には気圧が大きく変化します。猫はこうした環境の変化にも敏感で、気圧が下がることで落ち着かなくなったり、不安を感じたりすることがあるのです。

人でも低気圧によって頭痛やだるさを感じることがありますが、猫にも同様に、体調や気分に影響が及んでいる可能性があります。

なかでも高齢猫や持病のある猫では、普段以上に不快感を覚えるケースもあるでしょう。

「まだ雨は降っていないのにソワソワしている」という場合は、気圧の変化を感じ取っているのかもしれません。

3.本能的に「危険」を感じるから

猫は本来、単独で狩りをし、身を守りながら生きてきた動物です。

そのため雷鳴や強風、暗くなる空といった自然現象は、野生時代の本能から「危険が迫っているサイン」として認識するのでしょう。

稲光による急な視覚的変化や、雷鳴という予測できない轟音は、危険の接近を連想させ、猫の警戒本能を強く刺激します。

とくに普段から音や環境の変化に敏感な性格の猫や、過去に大きな音で怖い思いをした経験がある猫は、雷や台風のたびに強い恐怖反応を示しやすいかもしれません。

猫が不安を感じているサインは?

イカ耳の猫

猫が雷や台風に不安を感じているとき、体や行動に以下のようないくつかのサインが現れます。

  • 耳を横に伏せる(イカ耳になる)
  • 瞳孔が大きく見開かれる
  • 姿勢を低くして、部屋の隅や家具の隙間に隠れようとする
  • 「ウー」「シャー」と威嚇音を出したり、ソワソワと歩き回ったりする
  • 過剰に体を舐め(グルーミング)、呼吸が速くなる

こういった行動は「怖い、逃げたい」という強いストレスの表れと考えられます。もし愛猫がこのような行動をとっていたら、落ち着くまで見守ってあげましょう。

ただし、なかには単に「怖がる」というレベルを超えて、過剰なパニックや異常な恐怖反応を示す子もいます。

過去のトラウマなどが原因で引き起こされる問題行動のひとつと考えられており、恐怖の度合いは猫によってさまざまです。

この状態に陥ると、繰り返される恐怖が心身に深刻なストレスを与えてしまうため、決して無理は禁物。動物病院へ相談し、必要に応じて投薬治療を検討する必要があります。

猫を落ち着かせるコツは?

飼い猫と遊ぶ飼い主の女性

愛猫の不安を和らげるために、飼い主ができる主なケアは次の5点です。

  • 静かで狭い避難場所(暗い段ボールやケージなど)を作る
  • 窓やシャッター、カーテンを閉めて、雨風や雷の音を遮断(防音)する
  • 飼い主自身が「普段通り」の落ち着いた態度で過ごす
  • 脱走に注意する
  • 遊びで猫の気をそらす

無理に抱っこしようとすると、パニックを起こして引っ掻かれたり脱走したりする恐れがあります。

猫が自分で選んだ暗くて狭い場所に隠れさせてあげつつ、カーテンを閉めて外の音や光を遮り、安心できる環境を整えてあげるのがベストです。

まとめ

濡れた窓から外を見る黒猫

猫が雷や台風を怖がるのには、鋭い聴覚や気圧の変化を感じ取る能力、本能的な警戒心などが関係しています。

愛猫が不安のサインを見せたら、まずは飼い主さんはどっしりと構え、静かで安心できる隠れ家を用意して、できることをしてあげましょう。

天候の悪い日は、いつも以上に愛猫の様子をよく観察し、寄り添った対応を心がけてみてください。

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