猫を飼うなら覚悟したいネガティブな瞬間5選

猫を長年飼っているベテランさんにとっては「大したことではない」「当たり前のこと」でも、初めて猫を迎えた頃は誰しも戸惑い、大変さを感じてしまうものです。
そうした瞬間をあらかじめ知っておけば、いざそのときが来ても慌てずに済みます。猫を飼うなら心得ておくべき瞬間を確認しておきましょう。
1.食事や医療費が想像以上にかかる
猫を飼えば、毎日の食事代や猫砂代はもちろん、医療費もかかり続けます。しかも物価高騰の影響で、キャットフードの値段もジワジワと値上がりを続けているのが現状です。新しいものを買うたびに値上がりしていて、思わずため息が出ることも。
さらに猫の医療費は自由診療のため、人間の医療機関のように価格が決まっているわけではありません。動物病院によって料金が異なるうえ、費用は基本的に全額自己負担となり、1度の検査で1万円を超えることも珍しくありません。動物病院でのお会計時は、毎回覚悟が必要です。
2.抜け毛の掃除をサボると大変
猫は春と秋の換毛期を中心に、驚くほど抜け毛が発生します。抜けた毛は服やカーペット、家具の隙間などあらゆる場所に付着するため、毎日の掃除機がけやフローリングモップ、粘着クリーナーによる掃除が欠かせません。
仕事や用事で忙しく、数日掃除をサボると、あっという間に抜け毛とホコリが混ざり合い、ネズミほどの大きさの毛玉が床を転がっていることもあります。
さらに、扇風機やサーキュレーター、冷蔵庫の底面、PCの冷却ファンにも毛が入り込みます。放置すると性能が低下し、故障の原因になることもあります。
3.排泄物や吐き戻しによる汚れ
健康的な猫は、一日数回の排尿と1〜2回排便するのが正常です。たんぱく質中心の食事であることや尿を濃縮する能力が高いため、排泄物の臭いが強くなる傾向があります。消臭効果の高い猫砂もありますが、やはりトイレが汚れたままでは無臭とはいかないため、こまめな掃除は心がけたいことのひとつです。
また、猫は食道の形状から食べたものを吐きやすい構造をしています。食べたものをすぐに吐く「吐き戻し」は健康な猫でも起こりますが、ところかまわず出てしまうためカーペットやソファ、お布団の上などあらゆる場所が汚れる覚悟は必要です。
4.家具や壁で爪とぎをする
猫にとって爪研ぎは、古い爪を剥がしたり、自分のなわばりを主張したりするために欠かせない行動です。猫グッズのひとつとして専用の爪研ぎが売られていますが、それらを設置していても、猫によっては壁紙や柱、ソファ、畳などでバリバリ爪を研いでしまうことがあります。
爪とぎは本能的行動なため、叱っても猫はやめることができません。内装や家具が傷つかないようにするには、あらかじめ爪とぎ防止シートなどで養生が必須です。もし、内装を傷つけてしまうと、ペット可物件でも退去時に原状回復のために高額な費用を請求されることもあります。しっかり対策しておきましょう。
5.介護やお別れが辛すぎる
猫を飼っていれば、いつかはお別れする日がやってきます。ケースによっては入院することもありますが、自宅で介護から看取ることも少なくありません。
猫も年齢や病気によって、人と同じように介護が必要となり、食事や排泄の介助、投薬、頻繁な通院などにたくさんの時間と労力が必要です。
介護中は、元気だったころの姿を思い出すたびに、回復や改善に向けて、終わりの見えない辛さに耐えることもあるでしょう。愛猫の旅立ちによる喪失感や悲痛によって、日常生活に支障をきたしてしまうケースもあります。
それでも、猫を飼う以上は、最期を見届ける覚悟が必要なのです。
猫のネガティブな瞬間との向き合い方

猫と暮らすということは、ペットを飼っていない状態と比べたら、たしかに大変だと感じる場面は少なくありません。しかし、その多くは事前の準備や考え方次第で負担を軽減することができます。
毎月かかるキャットフード代や猫砂代、避妊・去勢やワクチン、病気による医療費は、すべて「猫の飼育費」として想定し、家計から別に管理するのがポイントです。予備費を積み立てたり、ペット保険を検討したりするのも有効です。ある程度の余裕を持たせた状態でいると、いざというときも落ち着いて治療の選択がしやすくなります。
また、住宅が汚れたり傷がついたりするのは、動物を飼う以上は想定される自然な現象です。猫を叱るのではなく、「そうならないように」猫の習性に合った住環境を整えるようにしましょう。
そして、小さく健気な猫の介護は、飼い主にとって心身ともに大きな負担になりがちです。一人で抱え込まず、家族と役割分担をしたり、獣医師に相談したりしながら無理しすぎないようにしましょう。また、介護に使えそうなものは「買って失敗」を恐れず使ってみるのも、上手に介護を乗り切る方法です。
愛猫は楽しい時も、大変な時も共に過ごす家族です。ネガティブな出来事も猫との暮らしの一部として、最後まで一日一日の思い出を積み重ねていきましょう。
まとめ

猫がいる暮らしの中には、今回紹介したような多少ネガティブな瞬間を覚悟しておく必要もありますが、裏を返せばそれ以上の幸せや癒やしを猫から受け取ることができるのも確かです。
日々の困りごとの多くは、猫の習性に対して住環境や対策が十分ではなかったことを、アラートのように教えてくれているだけなのです。一度、「あ、失敗した!」と感じることがあれば、そこをひとつずつ改善していくだけで猫と暮らすことが、とてもラクに、楽しく変化していきます。
もちろん、最初から完璧な飼い主になれる人はいませんから、猫の個性に寄り添いながら、一緒に心地いい暮らしのカタチを見つけていきましょう。