海峡を越えた猫

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ニュージーランド北島にあるケンブリッジから1年前に行方不明になっていた飼い猫が、630km離れた南島の農場で発見されました。マイクロチップをスキャンして、飼い主がわかったものです。
その三毛猫は、北カンタベリー地方のアンバーリー郊外で暮らすLee Hendersonさんの敷地に、ある日迷い猫として現れました。
「最初は近所の猫だと思って、何度か追い払ったんです。それからFacebook上でこの猫を知っている人がいないか聞いてみましたが、まったく反応はありませんでした」とLeeさん。
そこでこの猫を動物病院に連れて行き、マイクロチップをスキャンしてもらいました。すると、猫は630km以上離れたケンブリッジで登録されていることがわかったのです。
「タスマン海峡を越えてケンブリッジから来たと知って、びっくり。動物病院中が大騒ぎになりました」とLeeさんは振り返ります。
思わぬ情報に「涙」の飼い主

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マイクロチップによると、カラピロ湖の近くに住むGeorgia Nugent-O'Learyさんが飼い主です。彼女は2022年に野良猫を保護して「Mum Cat」と名付けて飼っていましたが、2025年初めに行方不明になってしまったといいます。
「ほとんど諦めかけていました。1年もたったので、もう亡くなってしまったかと思っていました。見つかったと聞いたときは衝撃でした。人生でもっとも奇妙な電話連絡だったといえますね」とGeorgiaさん。
LeeさんもGeorgiaさんも、思わず電話口で泣き出したといいます。
「2人とも泣きました。まさに感動的な瞬間でした」とLeeさん。
この猫がどのようにしてニュージーランド北島から南島へと旅したのかは、謎のままです。Georgiaさんは「自宅近くの動物用寝具や松の削りくずを扱う店が原因かもしれない」といいます。
「その店のトラックに跳び乗ったのかもしれません。Leeさんも、自宅近くで業者のものと思われるトラックが停まったのを見た、と話していましたから。でも詳しいことはわかりません」というGeorgiaさんです。
Leeさんは「Georgiaさんはオリンピックの元ボート選手だったので、いまでもボート用のトレーラーを使って各地を移動するそうです。もしかしたらこの猫はトレーラーに紛れ込んでしまったのかもしれません」といいます。
このまま農場で幸せに

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Georgiaさんは現在オス猫と2匹の子猫を飼っています。すでに農場での生活になじんだMum Catのことも考え、2人はこのまま猫を連れ帰らずにおくことを決めました。
「Mum Catは農場で本当に幸せそうです。猫は飼い主を選ぶもの。飛行機で輸送してストレスを与えるよりも、LeeさんがOKならこのまま猫を引き取ってほしいと提案したのです」とGeorgiaさん。ちょうど農場で害獣から、穀物を守る役割を担う猫が必要だったLeeさんも快諾しました。
新しく「Goldie」という名前をもらった三毛猫は、Leeさんの農場で「ネズミ捕り」の仕事にいそしんでいます。
Leeさんも「猫は幸運をもたらすといいます。この子もわたしたちに黄金のような瞬間をくれたので、Goldieという名前にしました」と話してくれました。
出典:Missing Cambridge cat turns up 630km away on Canterbury farm