『薬が苦手な猫』に上手に飲ませる方法3つ 錠剤・粉薬・液剤…それぞれのコツとは?

『薬が苦手な猫』に上手に飲ませる方法3つ 錠剤・粉薬・液剤…それぞれのコツとは?

猫に薬を飲ませるのは至難の業ですよね。「ペッと吐き出されてしまう」「警戒して近づいてくれない」とお悩みの飼い主さんも多いのではないでしょうか。しかし、病気の治療や健康維持のために投薬は欠かせません。そこで今回は、薬が苦手な猫に上手に薬を飲ませる基本のアプローチと、錠剤・粉薬・液剤のタイプ別の具体的なコツを分かりやすくご紹介します。愛猫のストレスを最小限に抑え、スムーズに投薬できる方法を見つけましょう。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

『薬が苦手な猫』に上手に飲ませる方法3つ

投薬をしようとする女性と猫

1.投薬専用のおやつを活用する

薬を嫌がる猫には、投薬補助用のおやつを利用する方法がおすすめです。

錠剤を包み込めるタイプや、ペースト状のおやつに薬を隠すタイプなどさまざまな商品があり、薬の苦味やにおいを感じにくくできるため、「おやつを食べている感覚」で飲んでくれる猫もいます。

ただし、薬の種類によっては食べ物と一緒に与えられないものもあるので、使用する前には獣医師に確認しましょう。

2.タオルでやさしく保定する

投薬中に暴れてしまう猫には、バスタオルで体を包む方法が有効です。

前足を優しく包み込むことで引っかきや飛び出しを防ぎ、猫も落ち着きやすくなります。

あくまでも無理に押さえつけるのではなく、安全に短時間で終えられるようサポートすることが目的です。

強く拘束したり長時間押さえたりすると、猫に強いストレスを与えてしまうため注意しましょう。

3.投薬後はご褒美をあげる

薬を飲み終えたら、好きなおやつや遊びで褒めてあげましょう。

投薬後に楽しい出来事があると、「薬=嫌なこと」という印象が和らぎ、次回以降の投薬がスムーズになることがあります。

逆に、毎回追いかけ回して無理に飲ませると、飼い主を見るだけで逃げるようになってしまう場合もあるため、できるだけ落ち着いた雰囲気で手早く済ませることがポイントです。

錠剤・粉薬・液剤それぞれの上手な飲ませ方

薬

基本的なポイントを押さえたところで、続いて剤形ごとの飲ませ方のコツを見ていきましょう。

錠剤

錠剤は、舌のなるべく奥へ置くことが成功のコツです。

猫の頭を軽く上向きにして口を開け、舌の付け根付近に錠剤を置いたら、口を閉じて喉を優しくさすったり、鼻先に軽く息を吹きかけたりすると飲み込みやすくなります。

猫が舌をペロペロさせていたら、投薬は成功です。投薬後は少量の水やシリンジで水を飲ませると、薬が食道に留まらず胃まで届きやすくなります。

ただし飲み込んだように見えて後から吐き出す猫もいるため、数分間は様子を確認しましょう。

粉薬

粉薬は独特の苦味やにおいが広がりやすいため、少量の水や液体おやつで練ってペースト状にするのがおすすめです。

これを猫の上あご(前歯の裏あたり)に塗ると、猫が自然と飲み込んでくれます。

前足の甲に塗る方法もありますが、苦味の強い薬では嫌がることもあるため、様子を見ながら行いましょう。

いずれの方法でも嫌がる場合は、少量の水で溶かし、シリンジで口の脇から少しずつ流し込むのも有効です。

粉薬はフード全体に混ぜてしまうと、猫が薬のにおいに気づいて食べ残してしまったり、フードを食べなくなったりする恐れがあります。

飼い主としては少し手間ですが、しっかり薬を飲ませるために、フードとは分けて与える工夫をしましょう。

液剤

液剤は、シリンジを犬歯の後ろの隙間から入れ、少しずつ流し込むのが基本です。

正面から一気に流し込むと、むせたり誤って気管に入ったりする危険があるので、猫が飲み込む様子を確認しながら、数回に分けてゆっくり与えましょう。

なお液剤を嫌がる猫では、少量のおやつに混ぜられる場合もありますが、薬によって適さないこともあるため、事前に獣医師へ確認してください。

まとめ

タオルにくるまって投薬される猫

猫への投薬は難しく感じますが、投薬補助のおやつを使ったり、タオルでやさしく保定したりするなど、ちょっとした工夫で成功しやすくなります。

また、錠剤・粉薬・液剤にはそれぞれ飲ませ方のコツがあるため、薬の種類に合わせた方法を実践することも重要です。

どうしても飲んでくれない場合は、無理を続ける必要はありません。薬の剤形を変更できる場合もあるため、まずは獣医師に相談してみましょう。

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