1.ソファの金属フレームに挟まった猫

米国カンザス州での事件です。ある日、動物病院の定期健診を嫌がった猫は、飼い主から必死に逃げようとして電動リクライニングソファの裏側に逃げ込みました。ところが、内部の複雑な金属フレームの間に体全体が完全に挟まってしまい、すっかり身動きが取れなくなってしまったのです。
飼い主から通報を受けた警察は消防隊とともに出動。猫を傷つけないよう慎重に電動ノコギリを使ってソファの鉄骨部分を切断し、ケガなく無事救出に成功しました。
猫が通院を嫌がるのは珍しいことではありませんが、隠れそうな場所を事前に塞いでおかないとパニックを起こして思わぬ場所に逃げ込んでしまうことがあります。今回のような事態は、その典型的な例といえるでしょう。
通院を嫌がる猫の場合は、あらかじめ隠れる場所のない狭い部屋(洗面所など)に猫を移動させ、ドアや窓をしっかり閉めてからキャリーバッグに入れるようにするとよいでしょう。
ちなみに、この猫は時間に遅れたものの、健康診断には連れて行かれたそうです。
2.壁の隙間に落ちて救出された猫

イギリスのランカシャーで発生したトラブルです。好奇心旺盛な猫が、遊んでいるうちに建物の壁と壁の間のわずか数センチしかない隙間にすっぽりと落ちてしまいました。
駆けつけた消防隊は、レンガの壁を慎重に破壊し、猫は無事に隙間から引っ張り出されました。
同様の事件は日本でも起きています。ある居酒屋の店内で、壁の中から鳴き声が聞こえ、工具などを使って壁をこじ開けたところ、中から子猫が出てきて保護されたというものです。
日本は木造家屋が多く、特に築年数が古い場合、動物が入り込みやすい隙間ができていることがあります。野良猫は安全に出産・育児できる隠れ場所を探すため、こうした隙間から住宅内に入り込んでしまうことがあります。
飼い猫でも家の中を自由にしている家庭では、あらゆる場所に入る可能性があります。猫が入りそうな場所はあらかじめ塞いでおくようにしましょう。
また、動物が屋外から壁の隙間や床下に入り込むルートは、よく確認しないと見つけにくいことがあります。野良猫だけでなく、ハクビシンやアライグマなどの動物が住みつくこともあるので工務店や専門業者などに相談すると安心です。
3.洗濯機に閉じ込められるも生還した猫

オーストラリアのクイーンズランド州で飼われている「パブロ」は、生後9ヵ月のときに飼い主が目を離した隙に、開いていたドラム式洗濯機の中に入り込んでしまいました。ところが、家族は猫の存在に気づかず、そのまま洗濯物を入れてフルコースで洗濯してしまったのです。
洗濯が終わってドアを開けた飼い主は大絶叫。すぐに動物救急病院に搬送され、集中治療室で懸命な治療を受けることになりました。その結果、指先の一部のケガのみ残しただけで奇跡的に生還できたのでした。
パブロはバーミーズという種類で、毛色も濃いグレーということもあり、洗濯機の中にいてもわかりにくかったかもしれません。しかし、今回の問題点は、洗濯機のフタを開けっぱなしにしていたことと、中を確認せずに洗濯物を入れて回してしまったことです。
ドラム式でも縦型でも、猫が中に入り込む危険は大いにあります。洗濯後、庫内を乾燥させるためにフタを開けっぱなしにする家庭もあるかもしれません。洗濯機のフタを閉める前に必ず中を確認するようにしましょう。
4.スーツケースに入り、空港のX線検査で発覚した猫

アメリカのJFK国際空港でのこと。国際線の検査員が手荷物のX線検査をしていたところ、画面にハッキリと動物の骨格と肉体のシルエットが映し出されました。スーツケースのジッパーを見ると、中からは茶トラの毛が見えていて、職員がスーツケースを開けても猫は逃げようとはしなかったそうです。
旅行に行こうとした飼い主の家族が、パッキング中のスーツケースに猫が忍び込んだことに気づかず、そのままジッパーを閉めて空港まで持ってきてしまったのです。スーツケースの持ち主は、予定を翌日のフライトに変更し、猫を連れて無事に自宅に戻ったということです。
スーツケースは四方を囲まれた猫が好む場所のひとつです。今回も洗濯機のケースと同様、中を確認せずにジッパーを閉めてしまったため、持ち主が気づかないまま猫がスーツケースの中で過ごすことになりました。
外出時は、たとえ短時間でも必ず猫の所在を確認しておくことでこのような事故は防げます。出かけるときは、事故防止も兼ねて猫への「いってきます」を習慣にするのもよいでしょう。
まとめ

猫が引き起こすトラブルは、多くの場合、人間が少し注意することで防ぐことができます。
猫は驚いたときに突発的な行動を起こすことがあれば、思いもよらない場所を好んで入り込んでしまうこともあります。猫を飼っていく上で、猫の習性を理解することは何よりも重要です。そして、猫の習性にあわせて、環境対策を先回りしてこそ事故防止の効果があるのです。
また、しばらく開いていたフタや扉を閉める際や出かける際には、ほんの一瞬でも、猫の居場所を確認するのも大切です。
今回紹介した「嘘みたいなトラブル」を教訓として、猫にとっての安全意識を高めていきましょう。