猫がやたらと『寝床を変える』3つの理由 考えられる心理や好みやすい環境の条件も

猫がやたらと『寝床を変える』3つの理由 考えられる心理や好みやすい環境の条件も

さっきまでソファで寝ていたのに、今度は窓辺、その次は廊下…。猫が頻繁に寝床を変えるのにはちゃんとワケがあります。代表的な3つの理由から、考えられる心理、心地よく眠れる環境づくりのポイントを解説します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫が寝床を変える理由3選

ベッドの上に立つ猫

1.温度・湿度の調整

猫は、人間のように汗腺が発達しておらず、体温調節が苦手な動物です。そのため、暑さや寒さ、乾燥などを感じた場合は快適な環境を求めて移動することがあります。

夏は冷たいフローリングや風がよく通る廊下、冬は暖房の近くや日当たりの良い窓辺など、季節や時間帯によってお気に入りの寝床を変えるのは珍しいことではありません。

食欲がない、ぐったりとしているといった症状がなければ過度に心配する必要はないでしょう。

2.防衛本能が働いている

野生下では一つの寝床を使い続けると、外敵に居場所を知られるリスクが高まるため、複数の休息場所を転々としながら暮らしていたとされています。

家の中で人と暮らすようになってからも、こうした防衛本能は残ったと考えられており、寝床を使い分けることがあります。

さらに、寝床を移動しながら、縄張りに異常がないかをパトロールする意味もあります。

3.ストレスが溜まっている

猫は、1日のうち12~16時間ほどを寝て過ごします。

外から工事をする大きな音が聞こえる、家族以外の人間がいる、飼い主がしつこくかまってくるといった「落ち着いて眠れない環境」であると感じたときに、別の寝床へ移動することがあります。

小さな子供がいる、来客が多いといった家庭では、猫が安心して眠れるよう特に注意してあげましょう。

考えられる心理

仰向けで寝る猫

猫がやたらと寝床を変えるのには、いくつかの心理が働いているといわれています。

最も多いのが、「今ここが一番快適」と感じているからというシンプルな理由です。気温や湿度、明るさ、騒音、人の動きなどを総合的に判断し、自分にとって居心地の良い場所を選んでいます。

ただし、寝床を変えるだけでなく、ごはんを食べない元気がない、呼吸がおかしいなどの症状が見られる場合は、病気が隠れている可能性もありますので、早めに動物病院を受診しましょう。

好みやすい環境の条件

寝床に入る猫

猫が安心して眠れる環境を整えるには、「寝床を一つだけ」にしないことがポイントです。

暗く静かな場所、少し高い場所、日当たりが良い場所など、タイプの異なる寝床を複数用意してあげると、その日の気分や季節に合わせて自由に選べます。

また、ドーム型やクッション型といったようにベッドもいくつかの種類があると、猫が好みに合わせて使うことができます。

飼い主が「ここで寝て」と決めるのではなく、猫が「ここで寝たいな」と思う環境を作ることを意識しましょう。

まとめ

ベッドの上でくつろぐ2匹の猫

猫が寝床を頻繁に変えるのは、快適な温度を探したり、安全を確保したり、ストレスを解消したりと、ごく自然な行動です。

そのため、複数の寝床を使い分けること自体は心配のいらないケースがほとんどでしょう。ただし、急に食欲や元気がなくなる、呼吸の異常などが出た場合は要注意。必ず獣医師に相談しましょう。

日頃から愛猫のお気に入りの場所や行動パターンを知っておくことで、小さな異変にも気付きやすくなりますよ。

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