猫が同じ場所を『ぐるぐる回る』ときの理由3つ 病気の可能性から対処法まで解説

猫が同じ場所を『ぐるぐる回る』ときの理由3つ 病気の可能性から対処法まで解説

愛猫がその場でぐるぐる回っていると、「何か異常があるのでは?」と心配になりますよね。その訳は、実にさまざまです。考えられる理由や病気との見分け方、対処法について解説します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

同じ場所をぐるぐる回る理由3つ

ベッドに入る子猫

1.落ち着いて休むための本能

猫が寝る前に寝床の中でぐるぐると回っている姿を見たことはないでしょうか。

こうした行動は、野生時代の名残と考えられています。野生下で暮らしていたときには、草むらや落ち葉の上で休む前に周囲を踏み固め、安全な寝床を作っていました。

人間と家の中で暮らすようになった今も、昔の名残から猫が本能的に取る行動の一つだと考えられています。

2.トイレや排泄に関する行動

排泄の前と後でも、ぐるぐると回る行動をとることがあります。

排泄する場所を確認したり、体勢を整えたりするためで、トイレに入った後に何度か回ってから用を足す猫も多く見られます。

さらに、排泄後にテンションが上がってぐるぐると回る”トイレハイ”や、自分のにおいをトイレに付けてなわばりを主張するといった行動もよく見られます。

3.興奮や不安による行動

遊びたい、構ってほしいなど、猫の気持ちが高まったときに同じ場所をぐるぐると回ることがあります。

ごはんの前や好物のおやつを待っているとき、飼い主が帰宅した直後など、期待や興奮が高まる場面でしばしばみられる行動です。

一方で、環境の変化によるストレス、不安が原因となってこうした行動をとることもあるので注意が必要です。

病気の可能性

診察を受ける猫

猫が頻繁に同じ場所をぐるぐる回る際には、病気が隠れていることがあります。

代表的なのが、「前庭疾患」と言われる病気で、耳の奥(内耳)や脳にある平衡感覚をつかさどる神経に異常が起きます。

同じ場所をぐるぐると回る以外にも、首が一方に傾く、ふらつく、眼球が揺れ動くといった症状が現れます。

また、シニアの猫の場合、認知機能が低下して目的もなくぐるぐる回ったりすることがあります。さらに、脳腫瘍や脳炎など中枢神経系の病気でも旋回行動が起こることがあります。

ぐるぐる回ることに加えて以下のような症状をいずれか一つでも伴う場合は、なるべく早く動物病院を受診しましょう。

  • ふらつきや転倒がある
  • 眼球が上下左右に揺れる
  • 食欲がない、落ちている
  • けいれんがある
  • よだれが出る
  • トイレを失敗する
  • 鳴き方や鳴く頻度が変わった
  • 鳴き方や鳴く頻度が変わった

対処法

横たわる猫

まずは、「いつ」「どのくらい」「どんな状況で」回っているのかを観察しましょう。

寝る前だけなのか、トイレのときだけなのか、それとも一日中続いているのかによって考えられる原因は変わります。そのときの様子を動画で撮影しておくと、受診時の大きな助けになります。

首が傾いていないか、眼球が揺れ動いていないかなど、猫の体に異変が現れていないかも確認し、少しでも「変だな」と感じたら獣医師に相談しましょう。

また、猫が静かに休める場所や隠れられる場所を用意して、ストレスや不安を感じずに過ごせる環境を整えることも大切です。

まとめ

抱きしめられる子猫

猫が同じ場所をぐるぐる回るのは、寝床を整えたり、排泄の準備をしたりといった自然な行動であることが少なくありません。

一方で、頻繁に繰り返したり、ふらつきや頭の傾きなどを伴ったりする場合は病気のサインである恐れがあります。

愛猫の毎日の行動をしっかりと見守って、ささいな変化でも「大丈夫だろう」と自己判断せずに、早めに対応してあげましょう。

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