莫大な遺産を愛猫のために

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2019年2月に85歳で亡くなった有名デザイナーのKarl Lagerfeld氏には、美しい愛猫Choupetteがいました。青みがかったクリーム色のバーマン猫です。彼の死後、この猫を世話してきたのは家政婦だったFrançoise Caçoteさんです。
当時は「Karl は莫大な遺産をこの猫に残した」と噂され、Choupetteは「世界一の金持ち猫」として有名になりました。しかしFrançoise さんによると「猫もわたしも遺産はまったく受け取っていない」といいます。
現在14歳になったChoupetteは、Françoise さんとその夫、そして10代の息子と共にパリのアパートで暮らしています。
Françoise さんはいまでもパートタイムで働いていて、「Karl さんの遺志を尊重するため、弁護士を雇ってわたし名義で遺産を請求しているところです。これには多額の費用がかかりますが、この件が収束するまでの間、Choupetteが何一つ不自由のないように最善を尽くしています。遺産相続が平和的に解決することを願っています」と話しています。
預かった美猫に一目ぼれ

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2011年、フランス人モデルのBaptiste Giabiconi さんが旅行中に愛猫ChoupetteをKarlさんに預けたのが、そもそもの始まりでした。たちまち彼はこの美しい猫に心を奪われ、Baptiste さんを説得して自分の飼い猫にしたのです。
「こんな風に動物に恋をするなんて、想像もしていませんでした。でもChoupetteを見ればだれもが納得しますよ」と当時彼は語っています。
KarlさんはChoupetteを「世界の中心」「唯一で最愛のかわいこちゃん」と称え、一緒にプライベートジェットで移動し、高級食器でシェフ特製の料理を与え、2人のメイドを雇って愛猫の日々の生活を日記に記録させていたといいます。
Karlさんの死後、Françoise さん家族とパリで暮らすChoupetteは、タレント事務所に所属してコマーシャルに出演する仕事を続けています。この猫のインスタグラムアカウントのフォロワー数は27万9000人を超えているといいます。
しかしマネージャーのLucas Bérullierさんは「撮影時間は2時間までで、Choupetteが協力したがらない場合は代役の猫を使うなど、この猫の福祉を考慮した厳格なルールが設けられています。正直言って、投稿や撮影だけは大した収入はありません。Karlさんが生きていたころは、彼の名声のおかげで高額な出演料を得ていたのです」と話しています。
遺産の行方は…?

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長年シャネルとフェンディのデザインを担当していたKarlさんの財産は、2億ドル以上と推定されています。Choupetteにもそこから約150万ドル(約2億4000万円)が「養育費」として確保されていたとの報道があります。
しかし7年以上たった今も、彼の財産の正確な額や遺言の内容、そしてChoupetteが受け取れる金額は不明のままです。フランスの法律では動物は法人格をもたないので、金銭や財産を直接相続することはできません。
そこでChoupetteが財産をもらうためには、それを仲介する人間が必要になります。Françoise さんはその役割を担い、税務上の紛争や法的訴訟に巻き込まれているものと考えられています。
長年「大金持ちの猫」と噂されてきたChoupetteですが、今のところは事実ではないようです。いずれにしても、猫自身はそのことをあまり気にしているようには見えませんね。