猫と迎える『梅雨の時期』に気を付けたいこと4選 注意が必要な理由から健康ケアの方法まで

猫と迎える『梅雨の時期』に気を付けたいこと4選 注意が必要な理由から健康ケアの方法まで

多湿になる梅雨の時期は、カビや細菌が繁殖しやすくなり、健康にも影響を与えることがあります。そこで今回は、梅雨の時期に気をつけてあげたい病気や環境管理、飼い主さんができる健康ケアについて詳しく解説します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

梅雨の時期に注意が必要な4つのこと

水滴のついた窓から外を見ている猫

梅雨の時期は、猫にとっても過ごしにくい季節です。高温多湿の環境は細菌や真菌の繁殖を活発にさせ、健康面でのトラブルが起きやすくなります。ここでは、飼い主さんが知っておきたい梅雨時のトラブルを4つ紹介します。

1.食中毒

高温多湿の環境では、食中毒の原因となる細菌が増殖しやすくなります。猫が食中毒を起こすと人間同様に嘔吐・下痢、発熱などの症状が見られます。体力のない子猫や高齢の猫は重症化のリスクもあり危険です。

とくに、水分量や脂質量の豊富なウェットフードは細菌が繁殖しやすく、傷みやすいため注意が必要です。

また、ドライフードも脂質が酸化したりカビが発生する可能性があるため注意してください。保存は高温多湿で直射日光の当たる場所を避け、開封後は空気を抜いて密閉保存します。袋に入れた状態で保存するのがおすすめです。

2.外耳炎

猫の外耳道には、マラセチアをはじめとする常在菌が存在しています。通常は問題を起こしませんが、梅雨の時期に湿度が高くなると耳の中が蒸れて菌が増殖し、外耳炎を引き起こすことがあります。とくに、ペルシャやメインクーンなどの長毛種や折れ耳のスコティッシュフォールドは注意が必要です。

外耳炎では、独特のニオイや黒っぽい耳垢が増加し、耳を気にして頭を振ったり、しきりに掻いたりする様子が見られるようになります。自然に治ることが難しく、放置すると中耳炎や内耳炎を引き起こす場合があるため、異常に気づいたら早めに受診しましょう。

3.皮膚病

湿度が上がると、ノミやカビが繁殖しやすくなり、皮膚トラブルの原因になります。

ノミにとって梅雨の時期は繁殖に適した環境ですので注意が必要です。ノミに繰り返し刺されると、アレルギー性皮膚炎を引き起こし、激しいかゆみや脱毛を引き起こします。

また、カビの一種である皮膚糸状菌による皮膚糸状菌症にも注意が必要です。顔、耳、手足などに円形の脱毛が生じ、フケや赤みが見られるようになります。免疫力が低下している猫や子猫、高齢の猫は感染しやすいため、とくに注意しましょう。

4.環境中のカビ・湿気

湿度が高くなると、室内でもカビが発生しやすくなります。猫が使うベッドやマットなどは湿気を吸いやすく、カビの温床になります。通気性のよいメッシュや麻素材のものを選ぶのも良いでしょう。

また、フードや水の食器も細菌が繁殖しやすい場所です。食器は毎回洗い、水は1日2回以上交換します。

トイレは排泄物が蒸れやすくなるため、衛生状態が悪化しやすくなります。排泄物はこまめに取り除き、猫砂も早めに取り換えるようにすると良いでしょう。

梅雨の時期の健康ケア

ブラッシングをされる猫

梅雨の時期の健康ケアの基本は徹底した衛生管理と湿度管理にあります。

食事は食べたらすぐに片付けるようにし、とくにウェットフードは、30分程度を目安に下げ、食べ残しは処分します。

ベッドやおもちゃなどの布製品は定期的に洗濯し、しっかりと乾燥させましょう。日干しもおすすめです。

外耳炎を防ぐためには、定期的に耳をチェックし汚れがあれば拭き取ります。皮膚トラブルの予防には、こまめなブラッシングで抜け毛を取り除くこと、ノミ・ダニ予防をおこなうことが効果的です。気になる症状が見られたら、早めに受診してください。

また、梅雨の健康ケアでは湿度管理も欠かせません。猫にとって快適な湿度は40〜60%程度といわれています。除湿器を活用して、快適な湿度を保つようにしましょう。

呼吸器疾患や循環器疾患がある場合はさらに除湿をした方が良い可能性もあります。 愛猫の呼吸の状態などを観察しながら調整しましょう。

まとめ

外を眺める猫の後ろ姿

梅雨の時期はじめじめとした鬱陶しさに加えて、食中毒や外耳炎、皮膚病、住環境のカビなど健康リスクが高まります。猫が健康で快適に梅雨の時期を過ごすためには、適切な対策が欠かせません。この記事で紹介した健康ケアを参考に、できることから取り組んでみてください。

また、日頃から愛猫の様子をよく観察し、気になる症状が続く場合は早めに獣医師に相談することが大切です。

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