猫の「困るけど憎めない行動」5選

1.深夜の運動会
夜中に突然、猛烈な勢いで部屋中を駆け回る姿に驚いたことはありませんか。これは「真空行動」とも呼ばれ、猫が日中に使い切れなかったエネルギーを一気に発散させている状態です。
猫はもともと夜明けや夕暮れ時に活発になる動物なので、人間が寝ようとする時間はちょうどエンジンがかかるタイミングなのです。
また、トイレの後にスッキリして走り出す猫も多く、健康な証拠でもありますが、物音で目が覚めてしまう飼い主にとっては悩みの種となります。
2.キーボードの上に乗る
パソコンで作業をしていると、わざわざキーボードの上に座り込んでくることがあります。「今は忙しいからダメだよ」と言っても、涼しい顔をして動こうとしません。
これは、飼い主が熱中しているものに嫉妬しているか、単純に動く指や画面に興味を引かれているからです。
また、ノートパソコンの温かさが心地よくてベッド代わりにしている場合もあります。飼い主の視線を独占したいという、猫なりの甘えん坊アピールなのです。
3.ものを棚から落とす
机の上のペンや棚に飾ってある小物を、前足でチョイチョイとつつき、わざと床に落とすことがあります。
これは、物が落ちる様子や音を観察して楽しんでいる、いわば「実験」のような行動です。さらに、落とした瞬間に飼い主が「ああっ!」と声を上げたり片付けにきたりする反応を見て、「こうすれば注目してもらえる」と学習している場合もあります。
猫にとっては退屈しのぎの遊びですが、割れ物などを落とされると飼い主は気が気ではありません。
4.早朝の叩き起こし
まだ外が暗い早朝に、顔を舐められたり前足でツンツンされたりして起こされるのは、猫飼いの日常茶飯事です。
お腹が空いてごはんを催促しているケースがほとんどですが、単に「起きて一緒に遊んでほしい」という要求であることも少なくありません。
猫の時間感覚は人間とは異なり、太陽が昇り始める頃が最も活動的になります。眠い目をこすりながら対応する飼い主の苦労を知ってか知らずか、一度起こすと満足して自分は二度寝してしまう姿には脱帽です。
5.爪とぎの場所間違い
用意した爪とぎ器を使わず、お気に入りのソファや壁紙でバリバリと爪を研いでしまうのは困りものですね。
猫にとって爪とぎは、爪のケアだけでなく「自分の縄張り」を主張するための大切なマーキング行動です。
特に、自分の匂いがつきやすい素材や、背伸びをして力が入りやすい高さの場所が選ばれやすくなります。
ボロボロになった家具を見て悲しむ飼い主の気持ちとは裏腹に、猫本人は自分の居場所を整えたという満足感でいっぱいなのが難しいところです。
なぜ困ることをするの?無邪気な仕草の裏にある理由

猫が困ることをするのは、決して飼い主を困らせようという悪意があるからではありません。むしろ、その行動の多くは飼い主への信頼や、本能的な欲求から生まれています。
例えば、いたずらを繰り返すのは「構ってほしい」という純粋な愛情表現ですし、家の中を荒らすのはそれだけ元気で好奇心が旺盛だということです。
猫は言葉で気持ちを伝えられない分、体全体を使って自分の存在をアピールしています。その無邪気な仕草の裏にある「本音」を理解してあげると、イライラしていた気持ちも少しずつ和らいでいくはずです。
叱るのは逆効果?上手な接し方と対策のコツ

叱らずにスルー
猫がいたずらをしたときに一番効果的なのは、意外にも「完全に無視すること」です。声を上げたり、慌てて駆け寄ったりすると、猫は「構ってもらえた!」と勘違いして、いたずらを繰り返すようになります。
キーボードに乗られたら無言で抱き上げて床に下ろす、夜中に騒いでも反応せずに寝たふりをするなど、徹底してスルーを貫きましょう。
猫が「これをやっても面白いことは起きないな」と学習すれば、自然とその行動は減っていくものです。
環境を整える
いたずらを防ぐには、猫の習性を満たせる環境を整えるのが一番です。壁で爪を研ぐなら、その場所に縦型の爪とぎを設置したり、登ってほしくない場所の代わりにキャットタワーを用意したりしましょう。
猫が本能を満足させられる場所が他にあれば、自然と「困る場所」への興味は薄れます。
また、落とされて困るものは扉付きの棚にしまうなど、先回りして対策をすることで、飼い主側も「やめなさい!」とイライラせずに済むようになります。
遊びで満足させる
夜中の大運動会や朝の催促を減らすには、日中や寝る前にしっかり遊んであげることが大切です。
特に寝る前の5分から10分程度、おもちゃを使って狩りの疑似体験をさせてあげると、猫は心身ともに満足して深い眠りにつきやすくなります。
エネルギーをしっかり使い切らせてあげれば、夜中に暴れ出すことも少なくなります。忙しい毎日の中でも、短い時間で集中して向き合う時間を作るだけで、猫の困った行動は驚くほど落ち着くことが多いです。
どうしても困る時の便利グッズ
工夫だけでは限界があるときは、便利なグッズに頼るのも一つの手です。
壁の保護シートを貼れば爪とぎから家を守れますし、早朝のごはん催促には決まった時間にフードが出る自動給餌器が非常に役立ちます。
「自分の手でお世話をしなければ」と無理をしすぎると、飼い主が疲れてしまいます。文明の利器を上手に取り入れることで、睡眠不足や家具のダメージといった直接的なストレスを軽減でき、心に余裕を持って猫と接することができるようになりますよ。
まとめ

猫の困った行動は、あなたを家族として認め、心からリラックスしているからこそ見せる姿です。
自由奔放な振る舞いは、家の中が安全で心地よい場所であるという証明でもあります。完璧なマナーを求めるのではなく、猫の個性を丸ごと受け入れ、対策を楽しみながら工夫してみてください。
そうすることで、愛猫との絆はより一層深いものになるでしょう。