猫に『脱毛』がみられるときの原因6つ 病気の可能性や取るべき対処法も解説

猫に『脱毛』がみられるときの原因6つ 病気の可能性や取るべき対処法も解説

猫の脱毛は比較的多く、特に草木などのアレルギーやノミ・ダニが発生しやすいこれからの時期は、注意が必要です。この記事では猫の脱毛の原因と、脱毛を見つけた時の対処法について解説します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

︎猫の脱毛の原因

猫の脱毛

1.アレルギー

猫がしきりに痒がっている場合、脱毛の原因はアレルギーかもしれません。

アレルギーが原因の脱毛の特徴としては、痒みを伴い、毛を掻き分けて皮膚を観察すると皮膚自体にも異常がでている事が多いです。

また、アレルギーが原因の場合には、季節性に脱毛が起きたり、特定の食事をとった後や外に行った後など、条件により脱毛がおきるのが特徴です。

2.寄生虫

ノミやダニによる脱毛も猫の脱毛の原因としては多いです。ノミやダニは強い痒みを伴うのが特徴で、外に頻繁に出る猫や、寄生虫の予防を行っていない猫では起きる可能性が高いです。

ノミが原因の場合には、毛を掻き分けると黒い粒々としたノミの糞が見られ、場合によってはノミ自体が肉眼で見える場合もあります。ノミの糞は、水をかけると赤く血が滲むため判別する事ができます。ノミの糞は肉眼では一見黒いフケのように見えるでしょう。

ダニはミミヒゼンダニという耳に寄生するダニがよく見られ、耳の周りが脱毛している場合には、ダニが原因かもしれません。

3.真菌

真菌性皮膚炎による脱毛の場合、見た目にかなり特徴が出ます。

真菌の場合には、円形にきれいに脱毛する事が多く、周りの正常な皮膚との境目がはっきりしている事が特徴です。赤みはほんのり赤い程度で、カサカサした乾燥した見た目をしています。

4.細菌

皮膚表面にはどんなに清潔な猫でも細菌が存在し、免疫バランスの破綻などがあると細菌による炎症が起こり、湿疹やふけ、脱毛が見られる場合があります。

ただし、犬と比較すると猫の細菌が関連する皮膚炎は起こしにくいとされています。

5.ホルモンの病気

猫では比較的稀ですがホルモンの病気が原因で起こる脱毛もあります。これは甲状腺から出るホルモンが少なくなったり、副腎から出るホルモンが多くなったりする事で起こります。

ホルモンの病気による脱毛の場合、皮膚自体が荒れる事はなく、脱毛は体の左右対称に起こるのが特徴です。

6.ストレス

引越しや家族以外の人の出入りがあった後など、猫にとってストレスになる事があった後に、脱毛が見られる事があり、これを心因性脱毛と言います。心因性脱毛は猫が不安を紛らわせるために過剰にグルーミングをする事で起こります。

しかし、明らかなストレスとなる要因がなかった場合、上記の他の原因との鑑別は難しく、動物病院で上記の全てが否定されて初めて心因性脱毛と診断されます。

︎脱毛を見つけた時の対処法 

エリザベスカラーをした猫

脱毛を見つけた場合には、まずは猫が脱毛部位をそれ以上舐めないように気をつけましょう。自宅にエリザベスカラーなどがある場合には装着し、無い場合もなるべく舐めていたら止めるようにします。

そして、動物病院に行き原因を突き止める事が大切です。視診や皮膚の検査で原因が分かる事もあれば、血液検査などで内科的な異常がないかを確かめる場合もあります。

動物病院で薬などが処方された場合には、薬による効果の経過を確認するためにも、脱毛部位の写真を撮っておくようにしましょう。

︎まとめ

お腹を撫でられる猫

猫の脱毛はお腹など普段見えない場所に発生する事も多く、日頃から猫の体をチェックする事が大切です。

脱毛を見つけた時には、単なる脱毛と様子を見ずに、早めに動物病院を受診する事が病気の早期発見に繋がるかもしれません。

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