猫は夜行性じゃない?真の姿は「薄明薄暮性」

猫が最も活発になる時間帯は、実は夜中ではありません。「夕暮れ」と「明け方」に活発になる性質を持ち、これを「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」と呼びます。
同じ性質を持つ動物は、犬やうさぎ、ハムスターなど、意外と私たちの身近にいることに驚かされます。
2匹の猫を飼っている筆者も、猫はやけに早起きだと感じる瞬間が多いです。特に日の出が早まる春先は、それに連動するかのように起床時間も早まります。
それでも、夜に突然走り回ったり、暗くなるにつれて瞳孔が大きく変化したりする様子から、「猫=夜に活動する」イメージが持たれやすいのでしょう。
猫の活動リズムに隠された3つの秘密

1.獲物の活動時間に合わせている
野生の猫のターゲットになる獲物といえば、ネズミや小鳥でしょう。
夜行性のネズミは日没後から、昼行性の小鳥は朝早くから活動を開始します。猫とタイプは異なりますが、それぞれの獲物のタイミングに合わせて、猫も狩りを行うのです。
人と暮らす猫であっても、狩猟本能が失われることはありません。筆者の愛猫も、夕暮れや明け方が近づくとぱっと目を覚まし、思い出したかのようにごはんの催促を始めます。
2.体力を温存している
もともと猫の祖先は、砂漠地帯に生息していたといわれています。
日中に30〜50度を超える過酷な環境。暑さによる体力消耗を避けるため、昼は休む習性が身についたと考えられます。
現代の飼い猫は、こうした極端な暑さにさらされる心配はほとんどないでしょう。
しかし、実は猫がぐっすり眠っている時間はあまり長くありません。浅い眠りを繰り返しながら体を休めているため、無理に起こさず見守ることが大切です。
3.人の生活に合わせている
猫との暮らしのなかで「まるで人みたい!」と感じた経験はありませんか。
在宅ワークをしている筆者は、猫がそばで過ごすことが多く、筆者がトイレやごはんで席を立つと一緒に起きるのが基本のリズムです。
夜に寝る時間も一緒で、人の生活に合わせるのが上手だなと感心します。飼い主さんが夜更かしをする生活を続けていると、それに付き合う形になり、結果として夜行性に見えてしまうこともあるでしょう。
夜に騒ぐ理由と上手な対処法

飼い主さんが夜更かしをしていないにもかかわらず、突然バタバタと騒ぐのには、いくつかの理由が考えられます。
若い猫に多いのが「運動不足」です。飼い猫は狩りをしなくてもごはんがもらえる環境なので、その分遊びでエネルギーを発散させる必要があります。
5分から10分ほどでもよいので、寝る前には必ず遊びの時間を設け、猫がしっかり眠れる環境を整えてあげましょう。
また、ごはんがもらえない、トイレが汚いといった不満を伝えるために騒ぐ猫もいます。愛猫の欲求が満たされないまま布団に入るのは避けたいところです。
筆者の場合は、夕方のトイレ掃除と寝る前のおやつが欠かせない習慣になっています。
ただし、異常な鳴き声や問題行動が続く場合は放置せず、獣医師さんに相談しましょう。
まとめ

猫は夜行性というのは実は誤解で、本来は明け方と夕暮れに最も活発になる「薄明薄暮性」の動物です。
もし愛猫が夜中に騒いで困っているとすれば、運動不足や何らかの催促をしている可能性があるでしょう。
猫と飼い主さんのお互いが心地よく眠れるよう、就寝前の過ごし方を見直し、遊びの時間、ごはんやトイレ掃除を意識してみてはいかがでしょうか。
また、猫は人の生活に合わせるのが得意な一面もあります。夜更かしに付き合わせてしまわないよう、飼い主さん自身の生活リズムにも気を配ることが大切です。