猫が飼い主の外出を察知できる5つの理由

猫はいったいどのようにして、飼い主の外出を判断しているのでしょうか。
猫の五感や学習能力があれば、家族の行動くらいわかってしまうもの。思わず「そういうことか」と納得してしまう、5つの理由を見ていきましょう。
1.飼い主のルーティンを覚えている
猫は毎日の繰り返しを学習する能力に長けています。私たちが気づかなくても、猫は毎日飼い主の行動を観察しているのです。
「メイクをする」「着替える」「決まったバッグを持つ」「鍵を触る」などといった一連の行動が、飼い主が出かけるときの行動としてセットで記憶しています。
それらのいくつかが重なったときに「あ!出かけるぞ」とバレてしまうのです。
2.鋭い聴覚で聞き分ける
外出のルーティンは、聴覚でも聞き分けています。猫が聞こえる範囲は最大で65,000Hzともいわれ、人間の聴力をはるかに超えています。
洗面所で水道を使う音や、スリッパでパタパタと歩く足音。猫はそれらの音を一つひとつ聞き分けています。眠っているように見えても、飼い主が外出の準備をする気配は、しっかりと猫の耳に届いているのです。
3.ニオイの変化を察知している
猫を飼っている人は、家の中の香りには気を配っていることが多いものですが、もし外出するときにだけヘアスタイリング剤やファブリックミストなどを使用しているなら、猫はそのニオイも記憶しているかもしれません。
猫は嗅覚が非常に優れているため、ニオイとニオイの組み合わせによって「飼い主が出かけるタイミング」という結びつきを学習できるのです。
4.飼い主の雰囲気を感じている
外出前の人間は、無意識のうちに動きが速くなったり、落ち着きがなくなったりするものです。気づいていないようで、猫は飼い主をよく観察していて、そわそわした雰囲気は、自分自身よりも猫の方が感じ取っていることもあります。
ふだん飼い主が一人で外出するときには、寝たふりをしている猫でも、動物病院に行くときだけはバレてしまうのも、実はこの能力のせいなのです。
5.体内時計で時間帯を把握
猫には優秀な体内時計があり、空腹感や狩猟本能などから、1日の時間の流れをある程度は把握することができます。
飼い主が毎日同じ時間に家を出て、同じくらいの時間に帰宅する生活なら、猫も「もうすぐ出かけるな」「そろそろ帰ってくるかな」と認識するようになります。
平日と休日、あるいはお盆や年末年始の長期休暇に飼い主の行動が変わると、猫の様子がいつもと違ってくるのは、このためなのです。
外出前に猫を安心させる接し方

猫は本能的な能力で飼い主の外出を察知する以上、完全にバレないようにするのはかなり困難だといえます。それよりも、飼い主が外出することは、猫にとって何も問題がないと認識させることが大切です。
大前提として、外出の前後に猫をいつも以上に構ってしまうと、かえって特別なことが起きることが刷り込まれてしまい、不安な印象を与えてしまうことがあります。長々と話しかけたり、抱き上げてまであやしたりするのは逆効果。ごく自然に「いってきます」だけ伝え、猫の緊張感を高めないようにしましょう。
そして、猫を安心させるためには留守中の環境が重要です。猫が安心して過ごせる寝床、安全に配慮した暇つぶしを用意しましょう。転がしたり動かしたりすると中からおやつが出てくるおもちゃや、キャットトンネルなどがよいかもしれません。外が見える窓辺は最適です。
ただし、猫の分離不安が強くあり、粗相や破壊行為などの問題行動がある場合は、動物病院に相談するようにしましょう。
まとめ

玄関先まで走ってきてすり寄ったり、持って行くバッグにどっしり座り込んだり、猫によって飼い主の外出を阻止する方法はさまざまですが、いずれも猫の優れた能力によって、外出がバレてしまっているのです。
猫にとって飼い主の外出がいつもと違う「イレギュラーな出来事」に映る場合、環境の変化に不安を感じているのかもしれません。また、単に「もっと構ってほしい」というサインのこともあります。もし引き留める行動があまりに激しい場合は、分離不安の可能性も視野に入れましょう。
たいていの場合、愛猫がリラックスして留守番を楽しめる状態なら、飼い主の外出にも興奮しなくなります。引き留められるとちょっと嬉しい気持ちもありますが、愛猫が落ち着ける環境づくりを心がけてみてください。