猫の老後に備えて知っておきたい『施設・サービス』4選 利用方法や費用、選ぶときのポイントまで

猫の老後に備えて知っておきたい『施設・サービス』4選 利用方法や費用、選ぶときのポイントまで

老後にまつわる心配事は、もはや人間のみに留まりません。今回は、いざと言う時に役立つ施設やサービスについて特集いたします!!

猫の介護に関する『施設・サービス』4選

猫の介護

猫の終生飼育は飼い主さんの義務です。しかし介護となると、ひとりでは到底乗り越えられない壁にいくつも遭遇することでしょう。

猫が長生きできるようになった今、猫も人間のような介護サービスが受けられるのはご存知でしょうか。残念ながら介護保険という制度はありませんが、手を差し伸べてくれる場は着実に増えています。

今回は、猫と飼い主さんを対象とした『施設・サービス』を4つ紹介いたします。尚、ここでは猫にフォーカスを当てていきますが、基本的には犬も対象になります。共通している部分が多いので参考にしてみてください。

1.訪問介護

ペットの訪問介護は、犬や猫の介護に精通したスタッフが直接ご自宅に伺い、サービス業務を行います。おそらく多くの事業所では、30分コースと60分コースを設けているでしょう。

30分コースでは飼い主さんが在宅中にスタッフが訪問し、オムツ交換や寝返りの補助、清拭(体を拭いて清潔にすること)などの支援を行います。
必要に応じて飼い主さんと共同で作業をする場合があります。

費用の例として、とある事業所では2,400円という料金設定が設けられています。

60分コースは主に飼い主さんが不在の時にスタッフが訪問し、事前に打ち合わせた内容の介護支援を行います。同事業において、猫の場合は3,300円という費用設定がなされています。

訪問介護のメリットは、住み慣れた自宅でサービスが受けられることです。飼い主さんも一緒に加わることで愛猫も安心感が得られるでしょう。

不在時に依頼する場合は、打ち合わせをしっかり行うことが大切です。ここでのすり合わせが上手くいかないと、後々トラブルに発展する恐れがあります。

2.デイサービス

デイサービスは訪問介護と同様の支援を、施設で行います。60分コースの支援だけでは不安が残る場合や、より高度なサービスを日帰りで依頼したいご家庭が対象になります。

とある事業所では8:00〜20:00までをデイサービスとし、日中の様子や介護の様子などをメールやLINEにて報告してくれるサービスがあります。

料金は6,900円(例)です。これは1日におけるサービス費用となるため、決して安価なものではありません。

ただ、日に日に介護の内容が重くなる中でも仕事を続けなければならない飼い主さんの手助けにはなるはずです。必要に応じて検討してみると良いでしょう。

尚、大切な愛猫を施設に預ける形となるため、事前に見学してから契約することを強くおすすめします。

3.ショートステイ

ショートステイは日帰りではなく、1日ないしは数日間施設に預けて介護を受けるサービスです。主な内容はデイサービスと同様で、飼い主さんが依頼した内容や要望に沿って支援が行われます。

おそらくデイサービスと同じ事業所になるかと思うので、まずはデイサービスを利用してから活用することがおすすめです。

何度かデイサービスに通う中でスタッフと関係作りをし、"ここならお任せできる"と思えた瞬間からショートステイを活用すると安心です。

例にならった料金設定は7,800円(1泊2日)です。

ショートステイを活用する最大のメリットは、飼い主さんがほんのいっときでも介護から離れ、リフレッシュができることでしょう。

4.老猫ホーム

ご家庭の事情で自宅での介護が困難になった場合は、老猫ホームへの入所も視野に入れてみてください。

支援内容はそれまで紹介したものと同様です。さらに入所となると、獣医さんによる診察や治療も施設内で完結します。(動物病院への搬送が必要なケースもあります)

費用例は年間契約で40万円〜60万円ほど、終身預かりの場合は80万円〜150万円ほどになります。

なお入所後も面会が可能で、会いたい時に愛猫に会うことができます。施設によってはブログを通して日々の様子が伝えられ、電話は極力避けているという配慮がなされています。

電話を避ける理由は飼い主さんが『何かあったのでは!?』とヒヤッとしてしまうからだそうです。

利用方法や施設選びのポイント

契約書

冒頭でも紹介したように、猫の場合は介護保険制度がありません。助成に関するサービスがない分、どうしても費用が高くついてしまいます。

また、人間のようにケアマネージャーという立ち位置の人材がないため、施設選びにおいて助言を受けることができません。

ここからは施設選びのポイントや、実際の利用方法について詳しく紹介いたします。

訪問介護は打ち合わせがポイント

先ほども少し紹介しましたが、訪問介護においては事前の打ち合わせが重要な鍵を握ります。

利用するサービス内容によっては不在時に訪問される形となるため、心から信頼できる事業所と契約することが大切です。

例えば挨拶をしっかりしてくれる・こちらの質問に分かりやすく的確な返答をくれる・猫に高圧的な態度を取らない・猫を怖がらないなどを基準に見極めてみるといいかもしれません。

その他のサービスは見学を

デイサービスやショートステイ、老猫ホームを利用する場合は必ず見学に行ってください。

そこで実際の環境をよく見て、愛猫に合っているかを見極めていきましょう。ここでもスタッフの言動に注目することが大切です。

例えば優しい声掛けをしてくれるか・居住空間はどうか(極端に狭く圧迫感がないかどうか)・質問に対して的確な返答があるかどう・日頃の様子を伝えるツールは何かなどの確認をしっかり行ってください。

別途費用や契約金の確認をする

いかなるサービスも、実際にサービスを受ける事業所と契約することから利用開始に至ります。これをパスして利用することはできませんので、必ずご自宅(あるいは事務所)での打ち合わせや契約書類への記入が必須になります。

契約時には契約金の他、別途費用やサービスを受ける際の登録費用などがかかる可能性があります。

こちらに関する費用について事前に説明があるか、ある場合はいくらか明確に提示をしてくれるかに注目してみましょう。

この時点で曖昧な点が多く、不明瞭な場合は別の事業所と比較したほうがよいでしょう。何よりも信頼が大切になります。

安心して任せられる場所を、できるだけ余裕のあるうちから探しておくことをおすすめします。

まとめ

抱かれる猫

筆者は13年前、認知症の祖父の介護生活を送った経験があります。その経験を踏まえるならば、介護は綺麗事ではありません。メインとなる介護者が崩壊することは絶対にあってはなりません。

これは猫の場合も同じだと思っています。飼い主さんの笑顔が消えてしまう前に、これまで築き上げた思い出が悲しいものに置き換わってしまう前に、助けを求めてください。

相手が動物となると『可哀想』『最後まで面倒を見るのが当たり前』『酷すぎる』などの言葉を受けてしまうかもしれません。

敢えて言うならば、外野は無視していいでしょう。そのような言葉を発する人々は所詮他人です。身内の場合でも何もしない人ほどよく吠える傾向にあります。

でもそんなことは気にする必要がありません。今現在、愛猫の介護のことでお悩みの方は堂々としていてください。いかなる選択も、それが最善と思えるのであればそれでいい。それが飼い主さんと愛猫の幸せに繋がっていくのですから。

最後に、まだ介護という現実が見えない若い猫と暮らす飼い主さんへ。現実味が帯びないうちから下調べをしておいてください。余裕があるうちに行うことで、相性の良い事業所が見つかりやすくなります。

今回の内容が、皆様のお役に立てれば嬉しいです。

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