1.見知らぬ人が来て警戒している

まず、来客時に最も多いと思われる猫の反応パターンは警戒心を抱くこと。猫にとって自宅は縄張りの一種。その縄張りに普段いない人物が入ってくることは、猫からすれば緊急事態です。玄関の開閉音、複数人の足音、普段と異なる声は、異変のサインとして扱われ、即座に警戒態勢へと移行します。
警戒している猫は、安全確認のために距離を取りがち。高い場所へ移動する、物陰から様子を見るなどの行動をとるようになります。警戒状態なので、耳を後方に倒すイカ耳や、ひげをやや後ろに引く、瞳孔が拡大するなど見た目に変化が起こりやすいでしょう。
警戒心が高まっている猫を不用意に触ると、ケガや事故に繋がる恐れがあるため要注意。無理に抱き上げたり、隠れ場所から引き出したりはせず、そっとしておいてあげてください。
2.何かされるのではないかと恐怖する

来客時、猫によっては警戒を超えて恐怖に発展するケースもあります。来客の動きが予測不能だったり、大声で笑う、急に立ち上がる、子どもが走り回るといった状況では、猫は強いストレスを受け、恐怖心も高まりがち。
恐怖が高まると、心拍数や呼吸数が上昇し猫の体は「逃走モード」に入ります。完全に姿を消して長時間出てこない、震える、唸る、シャーと威嚇するなどの行動が見られることもあるでしょう。恐怖心を伴う来客が何度か繰り返されると、来客そのものが脅威と認識され、チャイム音など来客のシグナルだけで隠れるようになる可能性も考えられます。
猫にとって強いストレスは身体面にも悪影響を及ぼします。ストレス関連疾患の引き金になる可能性も否定できません。怖がりな猫がいる家庭では、なるべく来客を控えた方が賢明です。
3.好奇心で近寄る子もいる

来客時に警戒心や恐怖心を抱く猫がいる一方で、お客さんに好奇心から接近する子もいます。人との接触経験が豊富だったり、甘えん坊・人懐っこい性格の猫の場合は、来客をちょっとしたイベントとして受け止められます。
猫がしっぽを垂直に立てる、ゆっくり瞬きをする、軽く鳴きながら近づくといったサインを見せていた時は、比較的リラックスしている状態です。少しであれば、お客さん側が撫でるなどをしても許してくれるかもしれません。
ただし、好奇心はあくまで一時的なもの。匂いや行動を確認し、相手が安全だと猫が判断すればその場に滞在するでしょうが、予想外の動きなどがあればすぐに警戒し距離を取ります。社交的に見える猫でも、長時間の接触や過度なスキンシップは負担になることがあるため、無理強いは控えるようにしましょう。
また、猫によっては興奮が高まりすぎると来客への噛みつきや引っかきを行う可能性もあるため油断は禁物です。
来客時にするべき猫への配慮

来客時、猫のためにすべきこととして最優先は「逃げ場の確保」が挙げられます。来客中も自由に出入りできる静かな部屋や、高い居場所などを用意しておきましょう。隠れることは猫にとってストレスへの対処行動。止めるべきものではなく、むしろ行いやすいよう飼い主の方でサポートすべきです。
次に、来客には事前に猫について具体的な注意事項を伝えましょう。猫の目を凝視しない、急に触らない、大きな声を出さない、追いかけないといった基本ルールを共有しておくだけでも、猫の負担は軽減できます。
怖がりな猫の場合は、来客前に別室へ移動させ、ドアを閉めて静かな環境を維持する方法も現実的な選択肢。来客に慣れさせることよりも、猫の安全を確保し安心させることを優先しましょう。
まとめ

来客時の猫の心理は様々ですが、基本的には怯えることが多いです。重要なのは、できるだけ猫に安心感を与えてあげること。猫のために隠れ場を用意し、接触を強制しない環境を整えることで、来客というストレスを軽くできます。今回の記事を参考に、来客時の猫の負担を軽減してあげてみてください。