猫にも『くすぐったい』感覚はある?

猫をくすぐっても人間のような反応にはなりませんよね。特にくすぐりに弱い人であれば、"なんで平気なの?"と不思議に思うと同時に羨ましくもなるでしょう。
猫には『くすぐったい』という感覚がないのでしょうか。
猫も『くすぐったい』感覚はある
猫にも『くすぐったい』に似た感覚はあります。ただ人間とは異なるタイプのくすぐったさゆえに、笑ったり悶えたりすることがないのです。
『くすぐったい』は2種類ある
いわゆる『くすぐったい』には2つのタイプが存在します。
まず1つ目は『ガーガレス』です。こちらは笑いを引き起こします。人間が感じるくすぐったさはこのガーガレスに属するため、笑い転げたり悶えるような感覚に陥ります。
そして2つ目が『ニスミシス』です。こちらは防御機能としての反応になるため、笑いは起こりません。猫はニスミシスに由来したくすぐったさを感じる動物なので、人間とは全く異なる反応を示します。
猫にも敏感な部位がある
先ほど紹介したニスミシス。猫には特にこのニスミシスが敏感に働く部位が存在します。それは以下の通りです。
- 顎とヒゲ周辺
- 耳の後ろ
- しっぽの付け根
- 肉球
- 腹部など
これらの部位はいわば、くすぐりに弱い箇所。次の項目では具体的にどのような反応を示してくるのかを紹介いたします。
くすぐられた猫はどうなるの?

先ほど紹介した敏感な部位はどれも、神経が集中していたり被毛が薄い箇所です。これらの場所に刺激が加わるとニスミシスが働き、身を守るための防御反応が起こります。
では実際に、猫をくすぐってみるとどのような反応が返ってくるのでしょうか。
1.喜ぶ

顎の下や頬の周辺、耳の後ろをコショコショされた猫は、喉をゴロゴロと鳴らしてリラックス状態になります。
特に顎の下は喜ばれるでしょう。うっとりとした表情を浮かべ、ご機嫌になるとスリスリしてきます。
これはいわゆるマーキング。大好きな人に自分のにおいを付けて縄張りの一部にしようとしています。
猫の顔周りにはフェロモンを分泌する臭腺があるため、適度なくすぐりが程よい刺激となり、心地良さにつながっているのです。
2.毛がピクピク動く

背中を指先でくすぐると、毛がピクピクと動きます。この場所には神経が集中しているため、反射的に被毛が動くのです。猫は笑いこそしませんが、明らかにくすぐったいと感じているでしょう。
ちなみに耳もピクピクと動くはずです。やはり神経が集まっていることや、耳自体がよく動く動物であることが要因です。
3.興奮する

しっぽの付け根をくすぐったり、トントンと軽く叩くとお尻を高く突き上げます。この場所は陰部や生殖器が近いため、快楽に似た興奮を引き起こすのです。
ただ、刺激の与えすぎには気をつけましょう。興奮状態が強くなると攻撃的になったり、逆に不快感を覚えることがあります。
また余談ではありますが、強く叩いてしまうと排尿や歩行に支障が出てしまう恐れがあるので要注意です。くすぐるにしても叩くにしても、あくまで猫がご機嫌になる程度に留めてあげてください。
4.拒む

しっぽの本体や肉球、お腹を直接くすぐると拒まれるでしょう。
肉球であれば手を握って触れられないようにするかもしれませんし、腹部の場合は反射的に猫パンチをしてくるかもしれません。しっぽも触れられないように逃がすでしょう。
理由としては、腹部は内臓に近い急所であること・肉球は歩行の際に感覚を研ぎ澄ませる大切な場所であること・しっぽは大事な神経が通る場所であることが挙げられます。
おそらく多くの猫たちが触られること自体に抵抗のある部位なので、くすぐるなどもってのほかです。関係性をも左右しかねないので、遊び目的で触れることは控えましょう。
まとめ

猫にも『くすぐったい』に似た感覚は存在します。ただそれは、人間とは大きく異なるもので、実際にくすぐられても笑い転げることはありません。
なぜなら猫にとっての『くすぐったい』は防御反応だからです。笑いを引き起こすものとは別タイプになるので反応が異なります。
神経が刺激されモゾモゾしたり、フェロモンの分泌が促されて心地よいと感じるケースが多いため、部位によっても反応が違います。
改めて見てみると興味深い発見がありそうですね。とはいえ、ストレスになるようなくすぐりは控えるべきです。その点に注意しつつ、愛猫との触れ合いを楽しんでみてください。