ネコノミクスってなに?およそ3兆円の経済効果

ネコノミクスとは、猫がもたらす経済効果を指す言葉です。
この経済効果を試算しているのは、関西大学の宮本勝浩名誉教授です。2015年の年間推定額は「2兆3,162億円」でしたが、2026年の年間推定額は「2兆9,488億円」で、およそ1.3倍となっています。
この経済規模は、大阪・関西万博の経済効果と同じとも言われ、大きなインパクトを持っています。
物価高が金額を押し上げている見方もされているようですが、猫ブームはもはや一時的なものではなく、今の日本を支える経済基盤になりつつあると言えるでしょう。
猫にかけている年間支出はどれくらいなの?

市場を支えているのは、猫イベントや猫モチーフグッズの多さだけではありません。何より大きいのは、猫飼いさんが日々愛猫にかけている支出でしょう。
あるペット保険会社の調査によると、2024年1年間に猫の飼育にかけた支出額は17万8,418円。2020年の年間支出額である16万4,835円と比べると、着実に増加しています。
日用品の支出に目立った変動はない一方で、伸びが目立っているのは、フード・おやつの項目です。2020年は4万2,925円だったのに対し、2024年は6万1,283円と、およそ2万円の増加となっています。
この結果からも、愛猫の健康を重視する飼い主さんの意識の高さが伺えるでしょう。
ネコノミクスが社会に与えるポジティブな影響

猫は家族の一員であると同時に、毎日触れ合える推しのような存在です。最近話題の「推し活」というような消費行動も、珍しい話ではなくなりました。
特に盛り上がりを見せるのは、2月22日の猫の日を中心とした期間です。猫をモチーフにしたスイーツや雑貨などが、いつも以上に多く見られるようになります。
また今年は、大手コンビニチェーン店の一部店舗にて、初めてキャットフードドライブの設置をする取り組みを始めるのだとか。※キャットフードドライブとは、家庭で余った未開封のキャットフードを持ち寄って、動物保護団体やボランティアへ寄付する活動のこと。
保護猫への支援にもつながる、ネコノミクス。これからもポジティブな連鎖を広げていくことでしょう。
海外でも勢いが止まらないネコノミクス

ネコノミクスが起こっているのは、日本国内の話だけではありません。
タイでは、シャム猫などを始めとするタイ原産の猫を「国家の象徴」として正式に認定し、猫を通じて文化を発信しようとする動きが見られます。
また、中国でもペット市場が急成長を遂げています。猫の飼育数は世界トップクラスで、最近では若者を中心に猫との生活を選ぶ傾向にあるのだとか。
その背景は「猫の飼いやすさ」にあると言われています。限られた住空間でも暮らしやすいことや、散歩が必要ないといったことが理由です。
世界的にも飼育率は上昇しており、ペット用品や関連サービスの市場も成長し続けています。まさに猫は経済を循環させている存在と言えるでしょう。
まとめ

ネコノミクスは2026年におよそ3兆円の規模に達すると推定されており、大阪・関西万博並みの影響力を持っています。
1頭あたりの年間支出額は約18万円。その背景には物価上昇や健康志向の高まりがあり、特にフード・おやつの支出が増加しています。
その他にも、推し活として猫を愛でる動き、さらに保護猫活動への支援も広がっており、猫を思う気持ちは社会貢献にもつながっています。
日本だけではなく、世界中でネコノミクスは拡大中です。
とはいえ、猫は消費されるための存在ではありません。猫がいてくれる幸せを噛みしめながら、これからもかけがえのない暮らしを大切にしていきましょう。