ネズミ退治とセラピー役をこなす猫

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米国のコロラド州ソーントンにある「Westgateコミュニティ・スクール」は、地域住民が運営に参加する学校です。ここには、ネズミ退治兼「セラピー・アニマル」として活躍する猫Montyが飼われています。
この学校で環境教育コーディネーターを務めるCharlie Kahnさんは、次のように話します。
「Montyを飼い始めたのは確か2025年2月だったと思います。学校はゴミ処理場のすぐ隣なので、近所にはネズミがたくさん出ます。以前もネズミ退治のために猫を飼っていたのですが、数が足りないので、保護団体のBoulder Humane SocietyからMontyを迎えたのです」
すぐにMontyは「害獣駆除係」以上の存在になりました。学校中のみんなに愛されるようになったのです。
「休み時間の鐘が鳴ると、Montyは校庭に駆け出します。子どもたちが校庭に出てくることがわかっているのです。この猫と一緒に遊ぶことで、多くの生徒たちは自分の感情をコントロールすることを学べます。教室で辛い1日を過ごしている子どもでも、休憩時間には校庭に出て、Montyを撫でたがるのです」とCharlieさん。
みんなに愛される猫が突然消えた!

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生徒のLogan Hisscockくんは「ぼくは自閉症だと診断されたけど、すごく猫に惹かれるし、猫といると幸せな気持ちになります。Montyは本当にすばらしい、大切な友だちなんです」といいます。
そんな人気者のMontyですが、2026年2月半ばになって忽然と消えてしまいました。生徒と職員は、Montyがいつもの納屋におらず、休み時間になっても校庭に出てこないことにすぐ気づいたのです。
「みんながすごく心配しました。さっそく監視カメラを確認したら、原因が分かったのです」とCharlieさんは話します。
写っていたのは、夜に納屋の横にいる3人の姿でした。うち1人の女性がMontyを抱き上げ、白いワゴン車に乗せて走り去るようすがはっきり記録されていたのです。
「Montyの身の安全が心配で、たいへん不安でした。子供たちはこの猫をとてもかわいがっていて、みんなの心の支えになっていたのですから」というのは、保護者の1人Tessa Mcaleerさんです。
「もう会えないのかと思って、本当につらかったよ」とLoganくんも悲しそうです。
野良猫と間違えられ、連れ去られたか

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さっそく学校や地域をあげての捜索活動が始まりました。ソーシャルメディアで事件を伝えて呼び掛けたところ、たくさんの情報が寄せられました。そのうち1つはかなり有力な内容で、これをもとにMontyを見つけ出すことができたのです。
「無事に発見できて、感激で涙が出ました」というのは、保護者のMeag Hisscockさんです。
「職員が早朝にMontyを抱いて学校に連れて帰ってきたとき、みんなが泣いて大喜びしていました」とCharlieさん。
ソーントン警察は「今回の猫の誘拐は誤解によるもので、連れ去った人は野良猫だと思ったようだ」と声明を出しています。
「Montyは働く猫なので、普通の飼い猫のようには見えません。このため野良猫だと誤解されたのでしょう。使役猫は納屋や農場で暮らし、ネズミやほかのげっ歯類を退治します。でもあたりを徘徊する野良猫と違い、体にマイクロチップが埋め込まれているのです。だから野良猫を保護したと思ったら、必ずマイクロチップをスキャンできる場所に連れていくべきです」とCharlieさんは呼び掛けています。
学校コミュニティを恐怖に陥れた出来事でしたが、Montyは無事にみんなの元へと戻りました。これからも、毎日しっかり働きながら「感情サポート」役も器用にこなして、人々に愛され続けることでしょう。
出典:Emotional support cat returned to Colorado school after woman mistook it for stray, took it home