猫の『介護』が必要になるタイミング4つ 体に起こりうる変化や必要になるケアとは

猫の『介護』が必要になるタイミング4つ 体に起こりうる変化や必要になるケアとは

愛猫との暮らしは、多くの喜びと癒しをもたらしてくれます。しかし、猫も人間と同じように年を重ね、やがて介護が必要な時期を迎えるケースもあるのです。そこで今回は猫の介護が必要になる4つのタイミングと、その際に体に起こりうる変化、そして必要となるケアについて詳しく解説していきます。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫の『介護』が必要になるタイミング4つ

横を見る老猫

1.シニア期に入ったとき

介護が必要となるひとつ目の目安が、「シニア期」に入ったときです。

一般的には7〜8歳ごろから「シニア期」に入り、10歳を超えると老猫期とされています。

そしてシニア期に入ると、体力の低下や活動量の減少がゆっくり現れ始めます。

たとえば猫は若い頃のように高いところにジャンプしづらくなったり、昼寝の時間が増えたり、体重の変動が起こったり。

また食欲や水分摂取量が変わったり、グルーミングが不十分になって毛づやが悪くなったりすることもあります。

これらは老化の自然なサインであり、必ずしも介護が必要な訳ではありません。

しかし生活をより楽にするために、フードを柔らかくする、ブラッシングで毛づくろいのサポートなどを行ってあげるのが望ましいです。

2.日常生活で困難が出てきたとき

猫がこれまで普通にできていた動作に支障が出てきた場合は、介護が必要になる明確なサインといえます。

たとえばトイレまでの距離が長く感じられる、トイレの失敗が増える、食事がうまく取れないなど、生活の基本動作に変化が出るときです。

これは老化による視力や聴力の低下、筋力の衰え、関節炎などが考えられます。こうした変化を認識したら、介護を始めるタイミングだと思いましょう。

3.認知機能の変化が見られたとき

年齢を重ねることで、猫にも認知機能の低下が見られることがあります。

症状は人間の認知症と少し似ていて、夜鳴き、同じ場所をうろうろする、トイレの場所が分からなくなる、以前は好きだった遊びに興味を示さなくなるなどが特徴です。

こういった行動変化は、単なる老化と区別が難しい場合もありますが、介護としてのサポートは非常に重要といえます。

とはいえ素人が認知症の有無を判断するのは難しいため、認知症かな?と思ったらまずは獣医師に相談するのがいいでしょう。

4.病気やケガで生活機能が低下したとき

猫はシニア期以外でも、病気やケガによって介護が必要になることがあります。

たとえば、腎臓病、糖尿病、甲状腺疾患、関節炎などです。これらは高齢猫に多い病気ですが、若い猫でも発症する可能性があります。

発症すると毎日の投薬や、歩行や食事面でのサポートなど、介護が必要になる場合がしばしば。

しかし治療と並行して介護や生活環境の調整を行うことで、猫のQOL(生活の質)を維持できます。

猫の介護ではどんなことをする?

猫に投薬をする女性

食事と栄養管理

介護が必要になった猫のケアのひとつは、食事と栄養管理です。

とくにシニア猫は基礎代謝が低下し、お腹の調子や口の状態、歯の痛みなどによって食事の取り方が変わることがあります。

たとえば小分けにした食事、柔らかい食事、シニア用の栄養バランスが整ったフードを用意するなどです。

また基礎疾患がある場合は療法食、自分で食べる力がなくなってしまった時は流動食を与えるケースもあります。

トイレのサポート

身体機能が低下した猫は、トイレに行くのが困難になることも。

そういった場合は、トイレを低い位置に設置したり、滑りにくい床材、段差の少ない環境を整えたりして、猫が楽に排泄できるサポートを行います。

また必要であればオムツの利用も考えます。

ブラッシング・清潔サポート

年をとると猫は自分で毛づくろいしにくくなるため、ブラッシングや軽いマッサージが非常に役立ちます。

また万が一寝たきりになってしまった際は、寝る方向を変えてあげて床ずれを防止したり、マッサージや体をふくといったケアも必要です。

まとめ

こちらを見ているシニア猫

猫の介護は、身体的にも精神的にも、そして経済的にも飼い主に大きな負担をかけることがあります。

しかしこれまでたくさん癒しと喜びを与えてくれた愛猫のために、できる限りのことをしてあげたいと思うのは当然です。

愛猫への感謝の気持ちを忘れず、最後まで寄り添い続けることが、飼い主としての大切な責任であり、特権でもあるのですから。

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