猫の『糖尿病』を引き起こす原因3つ 主な症状や改善すべき習慣も解説

猫の『糖尿病』を引き起こす原因3つ 主な症状や改善すべき習慣も解説

猫も「糖尿病」になることがあります。しかし、猫が糖尿病になっても初期は気づきにくく、重症化してしまう恐れがあるため、注意が必要です。猫の糖尿病はなぜ起こるのでしょうか。ここでは、猫の糖尿病の原因や症状、予防などについてまとめました。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

1.炭水化物の摂り過ぎ

パンと猫

肉食動物の猫が炭水化物を過剰に摂取すると糖尿病のリスクを高めてしまいます。

炭水化物を摂取すると血糖値が上昇しますが、猫の体はこれをうまく下げることができない傾向があります。毎回の食事で炭水化物を摂り過ぎていると、血糖値の高い状態が続く場合があります。

持病や体質にもよりますが、キャットフードを選ぶときは、適切なたんぱく質や炭水化物などの割合の配合のものがおすすめです。

2.肥満

体重計と猫

肥満傾向の猫は糖尿病になりやすいといわれています。体重が増えると、インスリンの働きが弱くなります。そのため、血糖値が高い状態が続いてしまうのです。

肥満傾向の猫は、理想体重の猫と比べて糖尿病のリスクが4倍なのだといいます。愛猫を肥満にさせないことがいかに重要かわかりますね。

去勢手術後のオス猫や避妊手術後のメス猫は体重が増えやすくなるため、食事や運動などの管理に気をつけましょう。

3.遺伝や病気によるもの

ソファでくつろぐロシアンブルー

「ロシアンブルー」「バーミーズ」など一部の猫種では糖尿病を発症しやすく、遺伝的要因もあるといわれています。

膵炎が糖尿病を引き起こすこともあります。膵炎は中高齢の猫に多い病気ですが、若い猫でも発症することがあり注意が必要です。インスリンは膵臓から分泌されますが、膵炎になるとインスリンがうまく働かず、糖尿病を起こしてしまうのです。

また、ストレスがかかると血糖値が上昇します。ストレスを抱えた状態が続くことで、糖尿病のリスクを高める可能性があります。

猫はストレスに弱い生き物です。ストレスの要因となるものがあれば取り除き、安心して暮らせるよう気をつけてあげて下さいね。

猫の糖尿病の症状と予防法

コップの水を飲む猫

糖尿病は血糖値(血液中の糖の値)の高い状態が続いてしまう病気です。

猫の糖尿病で見られる症状には以下のようなものがあります。

  • 水をよく飲む
  • 尿の量が多く色が薄い
  • 食欲はあるのに体重が減る
  • 元気や食欲がない
  • 毛艶が悪くなる

特に糖尿病の初期症状で多いのが多飲多尿です。水を飲む回数やトイレの回数が増えたら、要注意。糖尿病の初期症状はわかりにくいですが、異変を感じたら動物病院で診てもらって下さいね。早期発見、早期治療が重要です。

では、糖尿病を予防するにはどうしたらいいでしょうか。大切なのは、生活習慣です。食事の内容やカロリーに気をつけ、体重を増やさないこと。キャットタワーの設置など、適度に上下運動ができる環境を整えたり、飼い主さんがおもちゃで遊んであげるなど運動不足にならないようにしましょう。

また、ストレスをためないことも大切です。猫が安心して過ごせるよう配慮してあげて下さいね。

まとめ

上目遣いの猫

糖尿病は中高齢の猫に多い疾患ですが、若い猫でも発症することがあります。初期の段階では症状がなく、なかなか気づけません。しかし、症状が進むと合併症を起こし、命に関わることもあります。

糖尿病のリスクを減らす生活を心がけるとともに、小さな症状も見逃さないよう猫の体調を気にかけてあげて下さいね。異変が見られたら、動物病院を受診しましょう。

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