コヨーテに襲われた野良猫

画像はイメージです
カリフォルニアの動物保護施設San Diego Humane Societyが、保護している茶トラ猫のために盛大な「卒業式」を開きました。
2025年7月、野良猫のKyle(2歳)は野生のコヨーテに襲われ首と胸に大けがをして、同施設へ運ばれてきました。そこでKyleはただちに治療を受け、そのまま隔離生活に入りました。
カリフォルニア州では、狂犬病を媒介する可能性のある動物に接触したワクチン未接種のペットに、6ヵ月間の隔離を義務付けているからです。
「Kyleの回復力は驚くべきものでした」というのは、同団体のRebecca Smith課長です。
隔離期間中はKyleが寂しく感じないように、Rebeccaさんの事務室に大きな囲いを設置して、その中で過ごさせていたといいます。この間Kyleはおやつを要求したり、ニャーニャーと自分の意見を表明したりしながらスタッフを楽しませていました。ときどき抱っこされたり、ベビーカーに乗って散歩したりするのもお気に入りだったそうです。
盛大に「検疫卒業式」を開催

画像はイメージです
「すぐに知育玩具で遊ぶことを覚え、窓辺で過ごす時間を楽しみ、おやつを心待ちにしていました。Kyleはケガに負けない強い精神力をもった猫です」というRebeccaさん。
そして2026年1月27日、ついに隔離期間を終えたKyleは黒い学帽とガウンを着せてもらい、「検疫卒業式」に臨んだのです。
施設のスタッフは、この出来事を記念する大看板を部屋に飾り、壁にはKyleの写真も貼りました。みんながKyleをテーマにしたクイズやゲームを楽しみ、賞品として「かぎ針編みのKyle人形」まで用意されました。Kyleが描かれたカップケーキも作られ、(本猫以外のみんなは)おいしく味わったといいます。
卒業を果たした今、スタッフはさっそくこの猫の飼い主探しを始めました。
ワクチン接種で狂犬病予防を

画像はイメージです
Kyleは、コヨーテに噛まれた直後に治療を受けることができた幸運な野良猫でした。年間約200~300匹の猫が狂犬病ウィルスに感染しますが、現在のところ有効な治療法はありません。
狂犬病は動物に噛まれることで感染し、組織内で増殖したウィルスが神経を通って脳へと移動します。VCA病院によると、猫は噛まれてから10日ほどで症状が現れますが、ごくたまに1年以上たってから発症する例もあるといいます。
ペットが最新のワクチン接種を受けている場合、カリフォルニア州は「自宅で30日間隔離する」ことを認めています。飼い主さんは、最悪の場合に備えて愛猫への最新のワクチン接種を心がけたいものですね。
出典:Shelter holds special 'graduation ceremony' for adorable orange stray cat who survived coyote attack