1.キトンブルー

生後すぐの子猫は、青い色の目をしています。これを「キトンブルー」と呼びます。
原因は、虹彩のメラニン色素が未発達なためで、光の加減で青く見えるという状態のもの。本来の目の色に変化する時期は個体差がありますが、だいたい生後6~8週頃からです。
たった1週間だけでも目の色がガラリと変わることがあるので、毎日写真を撮っておくことをおすすめします。
2.ゴーストマーク

呼び名に「ゴースト」と付いているので、幽霊をイメージする人もいるかもしれませんが、これは子猫の毛に一時的に現れる「うっすらとした模様」のこと。縞模様や斑点がスポット的に出たり、マーブルのように出現することです。
ゴーストマークが現れるメカニズムには、外敵から保護するカモフラージュという説もあります。自然界で狙われやすい子猫が「迷彩模様」になることで、生存率を高めるという防衛的な説ですね。
ゴーストマークが見られやすい猫種は、タビー柄やロシアンブルー、シャム猫。また一部の白猫にも見られることがあります。
生後数ヶ月から1年以内に徐々に薄くなっていくので、ぜひ写真に残しておきましょう。
3.ベビーファー

「ベビーファー」とは、文字通り「赤ちゃんの被毛」です。子猫は生まれた時には、とてもやわらかくて細い被毛で全身が覆われています。
なんともいえないフワフワ感と、軽やかさは、まるでシルクのよう。いくらモフモフの成猫でも、ベビーファーとの違いは明らかです。
しかもベビーファーは、まだ毛根や毛幹が未発達な状態のため、毛の芯は空洞に近い構造なのだとか。そのため、感触だけではなく、見た目にも「ふわっ」とした感じがわかるはずですよ。ぜひ太陽の光を受けた状態で撮影してみてください。神々しいような「ふわふわ感」が強調された写真が撮れますよ。
ベビーファーが生えかわるのは、生後4~6カ月頃。1年前後には完全に生え替わりますが、長毛種の場合は1年半かかることもあります。
4.ぽんぽんしっぽ

子猫のしっぽは、骨格がまだ細くて未発達な状態です。そのため、毛のボリュームが目立つ状態なので「ぽんぽんに見える」ことから「ぽんぽんしっぽ」と呼ばれるようになりました。
しかも子猫のしっぽの筋肉はまだ未発達なので、動作がしなやかではありません。動きが控えめなのも「ぽんぽん感」が強調される理由のひとつですね。
なお、子猫時代のぽんぽんしっぽは、骨格がしっかりしてくる頃には見られなくなります。
まとめ

人間の子どもにも、すべすべの肌ややわらかい髪の毛、など「子どものときにしか見られないもの」がたくさんあります。
それと同じで、猫も子猫時代にしか見ることができない「子猫のサイン」が存在します。これを知らないと、尊いサインを見逃してしまうかもしれません。
キトンブルーもベビーファーもいつまでもあるものではないので、ぜひ動画や写真に残しておいてくださいね。