先住猫と『年が近い』新入り猫の場合

先住猫と新入り猫の年が近いと『運動レベル』が似ていたり、『フードのライフステージ』が同じにできるというメリットがあります。性格が違いすぎなければお互いが良き遊び相手となることも多いでしょう。
特に子猫同士であればお互いの存在に慣れるまでに時間を要さないことが多く、そこまで相性が悪くなければ割と早い段階で仲良くなれたりもするようです。
ただし同じように年齢を重ねていくため、高齢になった時に同時に病気にかかってしまい医療費が高額になったり、看取りの時期が近いことで飼い主さんの精神的負担が増えてしまう可能性があるというデメリットも存在します。
複数の猫の介護等を同時にできる環境であっても精神的に辛いと感じるかもしれませんが、迎えた以上はいつか別れの時がきてしまいます。いざという時になってから慌てないよう、早いうちから将来のことを考えてしっかり貯金をしておいたほうが良いかもしれませんね。
先住猫と『年が離れている』新入り猫の場合

よく『高齢猫と子猫では、高齢猫のストレスになりやすい』と言われている組み合わせですが、確かに年齢が離れすぎているとデメリットも多いように感じてしまいますよね。
ですが年上猫の性格によっては子猫の社会性を育ててくれることもあるのだそうです。
早いうちに母猫から離れてしまった子猫はまだ社会性が身についておらず、甘噛みの力加減が分からず飼い主さんが怪我をしてしまうこともあります。そういった子猫の『教育』をしてくれる子もいるようです。
一方で子猫のほうが手がかかるということから年上猫のお世話が疎かになってしまうと、嫉妬してしまったり子猫が発する騒音からストレスの原因になってしまう可能性も考えられます。
一度そういった感情を持ってしまうと年上猫のほうから歩み寄るのが難しくなってしまったりもしますので、飼い主さんはしっかりとケアに努めることをおすすめします。
まとめ

年上猫と子猫の組み合わせにも、年の近い猫同士の組み合わせにもメリット・デメリットは存在します。
ですが猫の性格も多彩ですので必ずしも他の人の経験と同じにならないのが現実だと言えるでしょう。
一般的に相性が良い・悪いと言われている組み合わせだとしても猫の性格によっては真逆の結果になることもありますし、元々初対面の人にもフレンドリーに接する猫であれば年齢差関係なく仲良くなれてしまうこともあります。
筆者宅の猫にもどんな人にも自分から挨拶をする猫がいますが、そんな子でも相性の悪い猫は存在しましたので猫も人と同じように飼い主さんの思い通りには行きませんが、飼い主さんがうまく介入してあげることで緩和できるケースもあります。
『初顔合わせ』は猫にとって相手の印象を決める大切な場面ですので、「うちの子はフレンドリーだから大丈夫」と油断せずにしっかり見守ってあげることが大切でしょう。