犬の殺処分はゼロ
愛知県名古屋市では2016年、ふるさと納税のお力添えにより、犬の殺処分ゼロに成功しました。犬の収容数は年々減り続けており、そのうちの6割は飼い主さんの元に返り、4割は里親さんに引き取られていったのです。
しかし、猫の殺処分はまだ続いています。次の目標は、犬の殺処分ゼロ継続とともに、猫の殺処分ゼロです。猫の殺処分ゼロへの取り組みは2017年開始とまだ始まって間もなく、2014年より前には1000匹以上、2015年には873匹、そして2016年では、約400匹の猫が命をなくしました。
猫の殺処分ゼロが難しい理由
犬と違い、猫は放し飼いも自由であり、迷子になっても飼い主さんと結びつくものがないので、無事飼い主さんの元に戻れる子はかなり少ないです。
6割の犬が飼い主さんの元に戻れたのに対し、猫は僅か1割未満…収容数1087匹のうち、2匹のみしか家に戻ることができていません。その収容数も犬に比べて5倍も多く、うち6割は離乳前の子猫です。野良猫の繁殖、予想外の妊娠で捨てられるなどが後を絶たないため、小さな命が犠牲になっています。
実際、動物愛護センターの前に段ボールに入れられ捨てられた猫ちゃんも多くいます。
不幸な猫ちゃんを増やさないために
- 避妊去勢手術
- 迷子対策
はしっかり行いましょう。
ふるさと納税
ふるさと納税により支援いただいた寄付金は、2016年度には全国から約一千万円が集まり、犬の医療費や食費、首輪やリードなどの費用にあてられました。そして2017年には、猫の
- ミルクやフードなどのエサ代
- 治療費
- ワクチン代
- 感染症検査
- 健康診断
- 薬代
- 猫砂代
- 里親さんへの支援物資代
などにも割り当てられています。寄付していただいた方は、希望によりホームページに名前(ハンドルネームも可)が公表されます。さらに1万円以上の寄付をされた方には、オリジナルバッジや保護猫ちゃんたちの近況をまとめた小冊子などが贈られます。
まとめ
この殺処分ゼロの取り組みはまだ始まったばかりで知らない方も多くいます。名古屋市以外にも、同じように殺処分ゼロを目指そうと頑張っているところも多くみられます。
日本はペットに対してはまだまだ後進国ではありますが、少しずつでもこういった取り組みが広がり、いずれは全国殺処分ゼロになることを切に願っています。