愛猫のための『停電対策』準備すべき5つのこと・もの 猛暑のときはどうすれば?

愛猫のための『停電対策』準備すべき5つのこと・もの 猛暑のときはどうすれば?

年々暑さが厳しくなる中、停電は思わぬタイミングで発生することがあります。エアコンが使えなくなると、人間以上に暑さに弱い猫にとっては大きなリスクです。万が一に備えておくことは、猫の命を守るためにも大切です。この記事では、停電時に猫のために準備しておきたいこと・ものを分かりやすくまとめました。

停電が猫に与える影響とは?

暗い部屋の猫

停電が発生すると、私たち人間と同じように猫もさまざまな影響を受けますが、猫の場合は自分で環境を整えることができないため、特に注意が必要です。

まず最も深刻なのが室温の上昇です。エアコンや扇風機が止まることで室内の温度が急上昇し、熱がこもりやすい部屋では30度を超えるのもあっという間です。

猫は汗をかいて体温を下げることができないため、熱中症のリスクが高まります。呼吸が荒くなったり、ぐったりする、舌を出してハアハアと呼吸するなどの症状が見られた場合は非常に危険な状態です。

また、突然の暗闇や、冷蔵庫や家電の作動音がなくなることで、猫が不安やストレスを感じることもあります。日常とは違う静けさや気配の変化に敏感な猫は、不安で隠れてしまったり、落ち着かない様子を見せることがあります。

停電時に備えておくべき5つのこと・もの

キャリーバッグに入れられた猫

停電が起きたとき、すぐに行動できるかどうかは事前の準備にかかっています。特に暑さに弱い猫のためには、快適さと安全を確保できるアイテムや工夫が重要です。

ここでは、停電に備えて準備しておきたい5つのこと・ものを紹介します。

1.ポータブル電源やバッテリー

エアコンが止まったときの代替手段として、ポータブル電源やモバイルバッテリーは非常に頼りになります。

扇風機や冷却マットなど、最低限の冷却グッズを稼働させることができれば、室内の温度をある程度快適に保つことができます。充電式のUSBファンも、猫の周囲の空気を動かすのに役立ちます。

2.保冷剤・冷感グッズ

電力が使えないときに頼れるのが、保冷剤や冷感グッズです。あらかじめ凍らせたペットボトルやジェルタイプの保冷剤をタオルで包み、猫の近くに置いておくと、体温調節の助けになります。

アルミプレートや大理石ボードなど、ひんやりした感触の寝床素材も有効です。

3.猫の移動用ケージ・キャリーバッグ

停電の状況が長引いたり、室温が下がらない場合は避難を検討する必要があります。その際、猫がすぐに入れるようなキャリーバッグやケージを常に準備しておくことが大切です。

普段から出しておき、猫が慣れている状態にしておくと、いざというときにスムーズです。

4.非常用の水・フード・猫砂などの備蓄

災害や停電時は物流が止まることもあります。保存性の高いドライフードやウェットフード、水、猫砂などを1〜2週間分はストックしておきましょう。

水は飲料用だけでなく、トイレや体を拭くためにも使えるので、少し多めに準備しておくと安心です。

5.停電時の避難先の確認

停電が長引く場合や、自宅の環境が維持できない場合に備えて、ペット同伴可能な避難先や、信頼できる家族・知人宅をあらかじめ確認しておきましょう。

自治体によってはペット同行避難が認められている避難所もあるため、日頃から調べておくことが大切です。

災害に備えて普段からできる準備と心構え

防災グッズ

停電は突然起こるものです。そのときに焦らず対応できるよう、日常の中で少しずつ備えておくことが、猫の命と安心を守るためにとても大切です。

非常用品は定期的に見直す

備蓄しているフードや水、電池式グッズなどは、定期的なチェックと入れ替えが必要です。賞味期限の切れたフードや、バッテリー切れのランタンでは、いざというときに役に立ちません。毎月1回など、日を決めて確認する習慣をつけましょう。

キャリーや外出に慣れさせておく

いざという時に猫を連れて避難できるかどうかは、普段からキャリーバッグに慣れているかどうかにかかっています。

キャリーを常に出しておいて安心できる場所にしたり、短時間の外出を繰り返すことで、猫がパニックになりにくくなります。

停電時の行動をシミュレーションしておく

「電気が使えない中でどう行動するか」をあらかじめイメージしておくことも大切です。停電時にどの窓を開けるか、どこに冷感グッズを設置するか、どこに避難するかなど、事前に家族で話し合っておくと、実際の場面でも落ち着いて対応できます。

まとめ

暗闇の中の猫

停電はいつ起こるかわからず、特に夏場は猫の健康に直結する大きなリスクになります。いざという時に慌てないためには、日頃からの準備と対策が何より大切です。

愛猫が安心して過ごせる環境を守るために、今できることから少しずつ始めていきましょう。

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