『睡眠中の猫』には絶対にしてはいけない4つのNG行為 大きなストレスになるかも…

『睡眠中の猫』には絶対にしてはいけない4つのNG行為 大きなストレスになるかも…

猫は1日の大半を寝て過ごします。成猫は1日12〜16時間、子猫やシニア猫では20時間以上眠ることもあります。そんな猫の睡眠を邪魔するとストレスの原因になってしまうと言われています。今回は睡眠中の猫にやってはいけない4つの行動を紹介します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

1.撫でる・触る・抱っこする

顎の下を撫でられている猫

眠っている猫の姿は非常に愛らしく、つい撫でたり抱っこしたりしたくなってしまうかもしれませんね。しかし睡眠中に体に触れられることは、猫にとっては安眠を妨げる行為でしかありません。

また寝ているときは、無防備になりがちですから、突然触られると驚いて目を覚ましたり、警戒心を高めたりします。とくに信頼関係がまだ十分に築けていない場合は、触れた瞬間に引っかかれたり噛まれたりする可能性もあり得ます。

猫が寝ているときは、触れずにそっと眠らせてあげましょう。じっと見られることもストレスに感じる猫もいます。眠っている間は、出来るだけしっかり眠れるように放っておいてあげましょう。

2.大きな声や音を出す

猫に話しかける女性

猫の聴覚は非常に優れており、人間が聞こえない高周波音も感知できるほど敏感です。そのため寝ているときに大きな声で話しかけられたり、大きな音を出したりすると、眠りから無理やり引き戻され、ストレスや不快感を感じてしまいます。

猫が寝ているときは、できるだけ音を出さないようにドアの開け閉めはもちろん、足音にも注意しましょう。また洗濯機や掃除機など大きな音が出る家電機器の使用もできるだけ避けるのが賢明です。

小さいお子さんのいるご家庭では、走り回るなと言っても難しいかもしれませんが、部屋を分ける、猫の寝床を上の階につくるなどの工夫で軽減することは可能でしょう。

3.無理に起こす

顔を近づける女性と猫

猫を無理に起こすなんていうのは、もってのほか。ストレスはもちろん、健康にも悪影響を及ぼす可能性があるNG行動です。

また寝ている猫を起こして食事を与える、遊びに誘うといった行動は、生活リズムを乱す原因にもなります。

以下は、猫が寝不足になったときに見られるおもな症状と行動です。

  • 食欲がない
  • 嘔吐下痢をする
  • 免疫力が低下する
  • 執拗に体を舐める
  • イライラして攻撃的になる

愛猫の心身の健康のためにも、寝ているときはそっと見守り無理矢理起こすのは絶対にやめましょう。

4.しつこく写真を撮る

スマホで猫を取っている人の手

寝ている猫のかわいい姿を写真に収めたくなるのは、飼い主さんにとって自然な気持ちでしょう。

しかし静かな環境で寝ているときに、何度も写真を撮られたら、猫だって嫌な気持ちになります。頻繁なシャッター音はストレスになりますし、安眠妨害にもなりかねません。場合によっては、嫌な人と認識されてしまう可能性も。

そもそもカメラを向けられるのを嫌う猫もいますので寝ているときは、そっとしておいてあげてほしいと思います。

どうしても寝ている姿を撮影したいなら、音を消したカメラで、なるべく離れた場所から1〜2枚撮るのに留めるのがベストです。猫の睡眠を優先し、過度な撮影は控えるようにしましょう。

まとめ

ヘソ天で眠る猫

猫の睡眠時間は健康を維持するために欠かせないものであり、睡眠を妨げる行為はストレスや体調不良の原因になります。

「撫でる・触る・抱っこする」「大きな声で話しかける」「無理に起こす」「しつこく写真を撮る」といった行動は、どれも飼い主さんの愛情からくるものであっても、猫にとっては迷惑やストレスの原因です。

愛猫の健康のためにも、安心してぐっすりと眠れる環境を提供し、自然に起きるのを待ってコミュニケーションを楽しむようにしましょう。

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