1.猫が眠いとき

猫は1日の大半を寝て過ごす生き物。平均して12〜16時間、多いと20時間近く眠ることもあります。特に子猫や老猫は睡眠時間が長く、寝ている時間を邪魔されることを嫌がります。
ウトウトしているときに名前を呼んだり、撫でようとすると、「今は寝たいんだけど…」と言わんばかりにそっぽを向いたり、目を細めて無視することがあります。
しつこく構うと、しっぽをパタンパタンと床に叩きつけてイライラを表現したり、場合によってはその場を去って寝直すことも。猫が気持ちよく寝ているときは、そっと見守るのがベストです。
2.遊びたい気分ではないとき

猫は気分屋な動物。遊びたいときとそうでないときの差がはっきりしています。飼い主さんとしては「たくさん遊んであげたい」と思っても、猫がその気でなければおもちゃを見せても無反応だったり、迷惑そうにそっぽを向いたりすることがあります。
特に食後はリラックスモードに入るため、すぐに遊びに誘っても「今はお腹いっぱいだから休みたい」とばかりに塩対応されます。
猫が遊びたがっていないのに無理に誘うと、ストレスを感じたり、しつこくすると逃げてしまうことも。猫の様子をよく観察し、遊びたそうなタイミングを見極めることが大切です。
3.呼んだとき

名前を呼んでも無視されるのは、猫飼いさんなら一度は経験することではないでしょうか?実は、猫は飼い主の声をしっかり認識しており、名前も理解しています。しかし、猫は犬のように「呼ばれたらすぐ行く」という習性はなく、「行くかどうかは気分次第」。場合によっては無視するなど塩対応をするときもあるでしょう。
猫が無視していても、「聞こえているけど、今は行く気分じゃないんだな」と考え、気長に待つのがベストです。
4.なでなでしたとき

猫は撫でられるのが好きなイメージがありますが、実際は「撫でられたい気分」と「そうでない気分」がはっきり分かれています。気持ちよさそうにしていたのに、突然不機嫌になったり、逃げてしまうことも
猫が「もうやめて」と思うと、しっぽをバタバタさせたり、耳を後ろに倒すなどのサインを出します。もし猫が嫌がり始めたら、すぐに撫でるのをやめましょう。無理に続けると、猫パンチや甘噛みで「やめて!」と抗議されることもあります。
“ツン”が発動する理由

猫がそっけない態度を取るのには、ちゃんとした理由があります。猫は犬のように常に人に合わせる動物ではなく、「今は構われたい」「今は1人でいたい」と自分で決める自由な性格をしています。そのため、飼い主がかまいたいタイミングと猫の気分が合わないと、ツンとした態度を取ることがあります。
そもそも、猫は単独行動をする動物。そのため、過度なスキンシップを求められると「ちょっと1人にして」と感じてしまうこともあるのです。
猫の塩対応は、単なる気まぐれではなく、猫なりの理由があると理解すると、ツンデレな態度も可愛く感じられるかもしれません。
まとめ

猫が「塩対応」になるのは、眠いときや遊びたくないとき、気分が乗らないときなど様々な理由があります。飼い主さんとしては寂しく感じることもあるかもしれませんが、猫とは気まぐれな生き物。ツンデレの“ツン”も猫の魅力のひとつです。
大切なのは、猫のペースを尊重し、無理に構わないこと。猫が甘えたいときにはたっぷり撫でて、そっけないときはそっと見守る。そんな絶妙な距離感を保つことで、より良い関係を築けるでしょう。塩対応も愛情の一つと考え、猫との生活を楽しんでください!