1.狩で獲物を狙っている

窓の向こうに見える、ベランダの手すりや網戸などに止まっている鳥や虫などを見つめながら、腰を落とした低い姿勢のままでゆっくりと忍び足で近づいていく愛猫を目撃したことがあるのではないでしょうか。この時、猫は狩猟本能が刺激されてハンターモードに入っています。
当然獲物は窓の向こうにいるため、実際に飛びかかって捕まえることはできません。しかし狩猟本能が目覚めた状態なので、猫自身は至って大真面目に狙いを定めています。クラッキングと呼ばれる「カッカッカッ」という独特な声で鳴いている場合もあります。
2.飼い主の目を盗んでいたずらをしようとしている

捕まえられない獲物ではなく、目の前にある飼い主さんの食べ物やおもちゃなどの実際に手に取れるものを、飼い主さんの目を盗んで取ろうとしている時にも、ハンターモードに入ったような体勢で忍び足をすることがあります。
飼い主さんから見ると「いたずら」に見える行為ですが、猫はいたずらをしようとしているわけではなく、純粋に狩ごっこをして遊んでいるだけです。この場合、獲物となるのは食べ物であったりおもちゃであったりするだけではなく、目の前をパタパタと通り過ぎる飼い主さんの足であったり、飼い主さんが落とした転がるボールペンであったりすることもあります。
口に入れると危険なものは、できるだけ猫の標的にならないよう、注意して管理しましょう。
3.敵に気付かれずに身を隠そうとしている

突然見知らぬ人や猫などが現れた場合、相手に気付かれずにそっと身を隠そうとして忍び足をすることがあります。相手との距離が近い間は忍び足のままそっと遠ざかることもありますが、一定の距離に離れた時点で、そのまま脱兎の如く走り去って物陰に身を隠すでしょう。
4.相手を刺激しないようにしている

できるだけ相手を刺激しないようにと、忍び足をすることがあります。例えば飼い主さんの機嫌が悪い時に、飼い主さんを刺激してとばっちりをくわないようにと忍び足で遠ざかることがあります。
また今まで家になかったモノが持ち込まれた場合などは、初めて見るモノに興味があるものの、一体どのような反応が返ってくるのかが分からないため、できるだけ刺激をしないようにしようと忍び足でそろそろと近ついて行き観察しているのも、よく見かけるシーンです。
まとめ

人と同じように、猫も「音を立てて相手に気付かれないようにしたい」という心理状態の時に、忍び足をします。代表的なシーンは狩をする時ですが、擬似的な狩をして遊ぼうとしている時や、敵から身を隠そうとしたり、相手を刺激しないようにしようとする時なども、忍び足をします。
自由でのびのびと暮らしているイメージの猫たちですが、忍び足をする姿もまたかわいらしいですよね。猫自身は至って真面目な気持ちで忍び足をしていますので、ちょっかいを出さずに優しく見守ってあげましょう。