猫の『耳のケア』は絶対しないとダメ?お手入れ方法4選と、サボると起きるやっかいなトラブル

猫の『耳のケア』は絶対しないとダメ?お手入れ方法4選と、サボると起きるやっかいなトラブル

猫の耳は、音を聞く以外にもバランスを保つ感覚器官としても働いています。また、外耳炎など病気にもなりやすい場所でもあるので、耳の健康状態を守ることも大切です。今回は、猫に必要な「耳のケア」について解説していきます。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫の「耳のケア」に必要なお手入れ方法4選

猫の耳と女性の手

1.定期的に耳の状態をチェックする

猫の「耳のケア」は、耳掃除をするよりもまず「耳の中が汚れていないかを確認する」ことが大切です。

猫の耳はデリケートな器官なので、汚れていないのに掃除をしてしまうと、傷をつけてしまったり、病気のきっかけを作ってしまう原因になるのでやめましょう。

猫の耳は「ピンク色」「乾燥している」「無臭」というのが健康な状態です。そのため、耳に黒い汚れや赤みがある、分泌物や異臭がする場合は耳掃除や動物病院への受診が必要になることがあります。

まずは愛猫の耳に異常がないか、毎日チェックする習慣を付けるようにしましょう。

2.コットンやガーゼを使う

猫の耳の内側に黒い汚れが付いている場合は、耳掃除をしてあげるようにしましょう。耳掃除で使うのは、水や専用の洗浄液で湿らせた(しっかりしぼってください)柔らかいコットンやガーゼで優しく拭き取るようにしましょう。

乾燥した状態で耳の中をこすると、傷や炎症の原因になるかもしれないので注意が必要です。

また、耳掃除をするときに綿棒の使用は控えるようにしてください。細長い綿棒を猫の耳の奥まで入れてしまうと、粘膜を傷つけてしまい外耳炎を引き起こしてしまったり、鼓膜を破ってしまったりする危険性があります。

3.市販の耳掃除シートを使う

猫の耳掃除専用のウェットシートも販売されています。取り出して拭き取るだけなので、手軽にお手入れができるのでありがたいですよね。

ただし、一度開けてしまったウェットシートは雑菌が繁殖してしまったり乾燥してしまったりすることがあります。

清潔な状態で保存するようにして、短期間で使いきれる量を買うようにしてくださいね。

4.耳が乾燥していることを確認する

猫の耳は乾燥している状態が普通です。

耳が湿った状態が長く続くと、雑菌が繁殖して感染症を引き起こす可能性もあるので、掃除した後は乾いたコットンやガーゼで優しく拭き取るようにしましょう。

このとき、擦るように拭き取ると傷がついてしまうので、ポンポンと水分を吸わせるように拭いてあげてくださいね。

猫の「耳のケア」をサボると起きてしまうトラブルとは?

耳をかく猫

猫の「耳のケア」をサボることで起こりうるトラブルは以下の通りです。

  • 細菌による感染症
  • 耳の炎症
  • 聴力の低下
  • 不快感やストレス

などを引き起こす可能性があります。

耳に汚れが溜まったり、炎症を起こして痛みを感じることで「耳をやたらと掻く」「攻撃的になる」といった行動を取ることがあります。

このような状態になると、症状が悪化してしまう、耳以外の別の場所に別の症状が出てしまうこともあるので注意しましょう。

頻繁に耳の中が汚れる、赤みや分泌物がある、異臭がするといった症状が出ている場合はすぐに動物病院へ連れていきましょう。

まとめ

耳掃除される猫

猫の耳ケアは、耳掃除よりもまず汚れや異臭などの異変がないかを確認することが大切です。

耳のチェックをしながら周辺をマッサージやブラッシングをして、耳に触れられることに慣れさせることでケアしやすくなります。

猫の耳は皮膚が薄く、傷が付きやすいデリケートな器官なので触るときは優しく丁寧に扱うようにしましょうね。

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