嵐で地下に閉じ込められた猫

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2025年1月末に英国を襲った大型の嵐「エオウィン」により、スコットランドでも建物の被害や大規模な停電が発生しました。
15歳のベンガル猫「Cleo」も、この嵐のおかげでアパートの狭い地下部分に閉じ込められ、5日間身動きもできませんでした。やがてアパートに住む人が鳴き声を聞きつけ、連絡を受けたスコットランドSPCA(動物虐待防止協会)のスタッフがカメラを使って探してくれたおかげで、土台部分にはさまって出られなくなっているCleoを発見できたのです。
消防隊員が床をはがして救出

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SPCAの担当スタッフStephanie Smillieさんは「餌や木の板、ロープを使って誘い出そうと何度か試みましたが、猫は自力ではい出るだけの体力がありませんでした。そこで消防隊員が床板を剥がし、基礎に通じる小さな抜け穴を発見しました。これを使ってようやく猫にたどり着き、無事に救出できたのです」と話します。
Stephanieさんは「Cleoは5日間以上も食べ物も水も与えられずに閉じ込められていたので、安全に救出するために最大限の努力をしました」と振り返ります。
「猫は疲労しきっていましたが、抱きしめられておいしい餌とたっぷりの水をとった後は、ずいぶん元気になりました」と彼女。
飼い主と感動の再会

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Cleoの飼い主はArlene Connorさんです。猫に埋め込まれたマイクロチップの情報は古いものだったのですが、SPCAはSNSで呼びかけ、数ブロック先に住む彼女を見つけ出すことができました。
Arleneさんは愛猫に再会できて大喜びです。Cleoが行方不明になったときは「最悪の事態を恐れた」彼女でしたが、「SNSにCleoの情報提供を呼びかけました。そして見つかったという電話をもらったときには、天にも昇る気持ちでしたね」といいます。
「Cleoは家に戻ると、ずっとわたしのそばを離れませんでした。だから近くにいて安心させる必要がありました。でも今ではかなり回復し、食べたり飲んだりしています」とArleneさんもうれしそうです。
大変な経験をしたCleoですが、自宅で大好きな飼い主に甘えながら元気を取り戻してほしいですね。