室内放し飼いの猫でも『ケージ』を持っていたほうがいい3つの理由 間違った使い方や選び方も解説

室内放し飼いの猫でも『ケージ』を持っていたほうがいい3つの理由 間違った使い方や選び方も解説

猫を飼っているほとんどの人はキャリーケースやバッグを保持しています。しかし設置型の大きな「ケージ」を持っている人は半分以下。そこで、ケージを持っていた方がよい3つの理由を紹介します。

1.災害時

ケージの中で避難する猫

地震や土砂崩れなど、災害の多い日本。もしも災害におそわれたら、愛猫はどうしますか?猫は普段とは違う状況に怯えてパニックを起こすこともありますし、避難するにも崩壊リスクのある自宅に愛猫をおいていくわけにはいきません。

そこで保有しておきたのが、設置型のケージです。自宅で復興を待つ場合には、猫はケージの中に入れておけば脱走やケガのリスクがなくなります。また頑丈なケージを選ぶ事で、落下物から猫を守ることができるのです。

避難所に移動する場合はそこまで大きなケージは無理かもしれませんが、ケージ自体は必要です。愛猫を自宅に残せない状況でもケージがあれば一緒に避難できるからです(避難所によって受け入れ可否が異なります)。

用意周到な飼い主さんですと、猫ケージの中にフード、猫砂などの必需品をストック。ケージも保有しつつ、愛猫用に「ローリングストック」もできるので一石二鳥です。

2.病気やケガ

療養中の猫

ケージを使う可能性が高いのが、猫が病気になったりケガをしたときです。猫は部屋の中を自由に動き回れるので、療養中のときに隠れてしまったり、動いたために症状が悪化したりすることもあります。

ケージの中で療養していれば、誤飲や落下など二次災害も防げるので安心です。しかも多頭飼いの場合ですと、同居猫とフードやトイレを完全にわけることができるので、食事や排泄の管理や観察もしやすいというもの。効率良く看病ができるので、特に多頭飼いの場合はケージはるとよいですよ。

またちょっとした体調不良のときもケージは役立ちます。「少し嘔吐が多い」「トイレ以外のところで排泄してしまう」など、そういったときは様子が安定するまでケージ内でお世話すると安心です。

3.新しい猫をお迎えするとき

お迎えして間もない猫

猫をお迎えするときは、猫のためにもケージがあるのがおすすめです。猫は新しい環境に不安を感じる動物なので、家や人に慣れるまではケージの中に入れておくと猫も安心します。

はじめて連れてきた猫をいきなり部屋に放すと、多くの猫が物陰に隠れてしまいます。猫は狭い場所で落ち着く習性があるので、ケージは環境に慣れるのに絶好のアイテムといえましょう。

よって、猫をはじめてお迎えするならケージは大きすぎないのがよいでしょう。その後のことも考慮して上に増設できるタイプを選ぶ手もありますね。

なお猫をケージで隔離していても、猫への拝領は大切です。特に大きな音は猫が怖がるので、大声や物音、テレビのボリュームなどに注意しましょう。またケージの設置場所も洗濯機や乾燥機から離したり、ドライヤーは別の部屋で使用したりする配慮も必要です。さらに当面の間はケージのある部屋では掃除機を使わず、モップや雑巾で掃除するとよいですよ。

間違った使い方

ケージの中で不安そうな猫

病気やケガなどやむを得ない事情がない限り、猫をケージに入れるのは6時間以内におさめるようにしましょう。猫は狭いところが好きだといっても、ケージの中だけではストレスがたまってしまうからです。

よって、誤飲やいたずらが心配だからといって、飼い主さんが旅行の間ケージに入れっぱなしにするのはNGです。

また猫がイタズラをしたときに「おしおき」としてケージに閉じ込めるのも避けましょう。猫を不必要にケージに入れることで、猫はケージを「嫌な場所」「嫌い」と認識してしまうおそれがありますよ。

まとめ

壁に登ろうとする猫

「ケージ」と聞くと大きくて場所をとるイメージがあると思います。しかしほとんどの商品が、折りたためてコンパクトになります。

ライフスタイルによっては猫のケージは滅多に使わないかもしれませんが、持っていて損はないので、自宅で扱いやすいケージを探してみるとよいでしょう。

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