『運動したがらない猫』を遊ばせるための秘策3つ そもそもなぜ動きたがらない?

『運動したがらない猫』を遊ばせるための秘策3つ そもそもなぜ動きたがらない?

猫は人と比べると1日の睡眠時間が長いです。寝ている姿は可愛いですが、健康のために動いたり遊んだりしてほしいですよね。猫を遊ばせて運動させる方法や、動きたがらない理由などをご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

運動しない猫を遊ばせる秘策

おもちゃを狙う黒猫

1.猫が活発になるときに遊ばせる

猫が空腹のときに遊びに誘うのがおすすめです。空腹時は狩猟本能が高まっているため、おもちゃを動かすと狩りをするように遊んでくれるでしょう。ごはんの時間の前に遊ぶようにすると、運動を習慣化できます。

少し部屋を暗くするのも効果的です。猫は早朝や夕方など、薄暗い時間帯に活発になる動物です。カーテンを閉めたり、照明を暗くしたりすると、おもちゃに夢中になって遊んでくれる場合があります。

2.猫が遊びたくなるようにおもちゃを動かす

猫にとっておもちゃで遊ぶことは「狩り」です。獲物の動物や虫が、逃げたり隠れたりしているときの動きを真似ておもちゃを動かすと、猫の狩猟本能を刺激することができます。

猫から直接見えないところでおもちゃを動かして、音だけで気配に気づくように動かすのがポイントです。たっぷり時間をとってからおもちゃに飛びかかる猫もいるので、1分くらいは待ってみましょう。

おもちゃに飛びつかなくても、耳を澄ましたり、目で追ったりすることも猫には刺激になっています。

3.猫の好きなおもちゃを用意する

猫じゃらし、釣り竿、ボールなど、猫のおもちゃはいろいろな種類があります。猫によって好みのおもちゃが違うので、いくつか試して猫の好みのおもちゃを見つけてあげましょう。

猫が好きなおもちゃを何個か用意して、ローテーションすると飽きずに遊んでくれます。飽きてしまったおもちゃも、時間を置くと再び遊ぶようになる場合があります。

猫が運動したがらない理由

目を細めるキジトラ猫

動く気分じゃない

遊ぶ気分ではないときもあります。寝起きでぼーっとしていたり、ごはんを食べた後に静かにしていたりするときは、おもちゃを見せても無反応のことが多いです。

他の猫に遠慮している

多頭飼育している場合、他の猫に遠慮しておもちゃで遊ばない、あまり動かないということがあります。遊びたいのに我慢している状態が続くと、ストレスで体調を崩してしまう猫もいるので注意が必要です。

飼い主さんとふたりだけになれる時間を設けて遊ぶなどの対策をしましょう。

体調が悪い

体に痛みがあるなど体調不良になると、動きたがらない場合があります。特に猫が高齢になってくると、寝ている時間が長くなったり、おとなしくしていることが多くなったりします。

しかし、高齢になっても猫は遊びます。動きたがらないのは、関節に痛みがあるなど不調を感じているのかもしれません。おもちゃを見せても遊びたがらない、元気がないなど運動したがらない様子が見られたら動物病院に相談をしましょう。

まとめ

横になっている猫とボール

運動したがらない猫には、狩猟本能を刺激する環境にしたり、猫が好きなおもちゃを用意したりすると遊んでくれるでしょう。本当は遊びたいのに、体の痛みのせいで動きたくない場合もあります。いつもと違うと感じたら動物病院に相談をしましょう。

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