1.スリングで抱っこもラクラク
愛猫の抱っこは、限られた飼い主さんにしか味わえない極上体験です。しなやかな身体つき、ほどよいぬくもり、抱っこしがいのある重量感など、猫ならではの「旨味」を存分に堪能できます。
ただ、長い時間、愛猫を抱っこし続けると、さすがに腕がくたびれてきます。たとえば、体重5kgの愛猫だった場合、それなりに負荷がかかり、ほぼ筋トレ状態です。
両手もふさがるため、家のこともできません。内心はうれしくても、ちょっと困った状況になってしまいます。
そんなときに、「スリング」を使うと便利です。「スリング」とは、ショルダーバッグ風の抱っこ紐のことで、包み込まれるような感覚で、抱っこ時のサポート的な役割を果たしてくれます。
「スリング」のメリットは、飼い主さんの両手がフリーになることです。そのうえ、愛猫も抱っこ気分でいられます。移動もスムーズで、簡単な家事なら十分にこなせるのも魅力です。
さらに、二の腕が日々、マッチョになっていく悩みからも解放されます。
2.愛猫をポケットに入れてカンガルー気分
より愛猫との一体感を求める方は、猫ポケット付きのパーカーやエプロンを活用するのも良い方法です。
パーカーも、エプロンも、猫の身体に合わせたポケットサイズで、狭所好きな猫にはたまらない親切設計になっています。テレワーク中のお供にも最適です(仕事に集中できるかどうかは、飼い主さん次第です)。
見た目のかわいさも抜群で、ポケットからちょこんと顔を覗かせる愛猫は、まるでカンガルーの赤ちゃんです。飼い主さんにとっても、愛猫のぬくもりをお腹まわりで感じられるので、至福のひとときを過ごせます。
テンションが上がり過ぎて、本物のカンガルーみたいに跳び跳ねるのだけはやめておきましょう。あくまで脳内だけでカンガルー気分をお楽しみください。
3.使い方次第で毛布が便利グッズに
特に冬場は、愛猫がいったん飼い主さんの膝のうえに乗ると、ロングステイは避けられません。まるでリゾート地のごとく、膝乗りタイムを心ゆくまでエンジョイします。
恒例のヒザ・リゾートが始まると、うれしい反面、猫飼いさん特有の心理的葛藤が始まります。家の用事がまだ済んでいないし、正座やあぐらだった場合、足の痺れや疲労感も相当にシビアです。
上機嫌な愛猫とは裏腹に、飼い主さんの額に嫌な汗が浮かびます。
そして、飼い主さんをさらに窮地に陥れるのが、切迫したトイレ問題です。限界への挑戦中に、愛猫が深い眠りに落ちたときの絶望感は、経験者でなければわからないでしょう。起こしてトイレに行けば、必ずや愛猫の抵抗に遭います。
「寝る子は絶対に起こすな」は、心やさしい愛猫家の間で大昔から語り継がれる掟です。
そこで、活躍してくれるのが毛布です。使用法はいたってシンプル。あらかじめ膝のうえに敷いた毛布に愛猫をお迎えするだけです。
家の用事やトイレの際も、「ちょっと、ごめんね」と声をかけ、愛猫を毛布ごと抱えてそっと置けば、すぐに移動できます。
爪立て、暴れ、猫パンチなどの反社会的行動の被害に遭うこともありません。愛猫の気分次第ですが、用事が済めば、毛布セットでの膝乗りカムバックも可能です。
「乗り降り」がスマートになると、むやみに愛猫を起こすこともなく、あれほど悩ましかったトイレ問題も水に流せます。慣れてくれれば、「あ、トイレだな…」と愛猫も理解してくれるようになるかもしれません(若干の期待を込めて)。
毛布ひとつで、救われる飼い主さんの未来もあります。
まとめ
愛猫を抱っこ好きにするべく、苦闘を重ねる飼い主さんがいる一方、愛猫があまりにも抱っこ&膝乗り好きで困ってしまう飼い主さんもいます。今回は、後者にスポットライトを当てて、3つの対策案を紹介しました。
市販の便利グッズと、ありふれた毛布の活用が、飼い主さんを助けてくれます。お互いに無理にならない工夫を凝らして、抱っこ&膝乗りタイムを今後も楽しんでみてください。