『抜け毛が多い』と言われる猫種4選 それぞれの特徴と、お世話の注意点

『抜け毛が多い』と言われる猫種4選 それぞれの特徴と、お世話の注意点

猫種による個性や魅力は猫と一緒に暮らす楽しみの一つです。しかし猫種によっては抜け毛が多いことがあり、飼い主さんにとって悩ましい問題となります。今回は抜け毛が多いと言われている猫種と、必要なお世話について詳しく解説します。

SupervisorImage

記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1. アメリカンショートヘア

アメリカンショートヘア

アメリカンショートヘアは、丈夫な体格と愛らしい顔立ちが特徴の猫種です。さまざまな色があり、美しい外見が魅力のひとつとなっています。

被毛は短毛のダブルコートで、春と秋の換毛期には大量に毛が抜けます。

被毛のお手入れは、定期的なブラッシングが基本です。週に2〜3回はブラッシングをして抜け毛を取り除きます。短毛なので頻繁にシャンプーする必要はありません。濡れタオルで体をふいてあげるだけでも抜け毛対策になります。

また活発な猫種なので、キャットタワーを設置するなど、存分に運動ができるように環境を整えてあげましょう。

2.スコティッシュフォールド

長毛のスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドは、独特な折れ耳と愛らしい表情で大人気の猫種で、短毛と長毛の2つのタイプがいます。短毛は毛の密度が高く、長毛は毛が柔らかくふわふわとした触り心地です。どちらのタイプも抜け毛は多い傾向です。

被毛のお手入れには、やはり定期的なブラッシングが欠かせません。短毛の場合は週に1〜2回、長毛の場合、可能であれば毎日1回はブラッシングをおこなうようにしましょう。

ただし長毛のスコティッシュフォールドは毛量が多く毛玉ができやすいので、換毛期には1日に2回ブラッシングを必要とする場合もあるかもしれません。

長毛のスコティッシュフォールドの美しい被毛を保つには、時間と手間が必要です。お手入れの時間が十分にとれないという人には、同じスコティッシュフォールドでも短毛の個体をおすすめします。

3.ラグドール

お座りしているラグドール

ラグドールは、長毛で優雅な被毛と穏やかな性格が魅力の猫種です。

ラグドールは長毛種ですが、サラサラとした被毛で絡まりにくいのが特徴です。そのため日頃のブラッシングは、週に2〜3回と比較的手間がかかりません。ただし被毛が抜け替わる換毛期には、1日2回のブラッシングが必要となる場合もあります。

なおブラッシングの前には、必ずコームで被毛のもつれをとるようにしてください。

また被毛の美しさと健康を維持するためには、月1回のシャンプーも一つかもしれません。

人に抱っこされるのを好む猫種ですから、毎日短時間でも抱っこをしてあげてくださいね。

4.ペルシャ

横向きのペルシャ

ペルシャ猫の最大の特徴はなんといっても、ゴージャスな被毛と穏やかな性格です。独特な光沢を放つ美しい被毛はふわふわで柔らかく「まるで絹のような手触り」と評されるほどです。

その一方で抜け毛が非常に多く、とくに秋と春の換毛期には大量の抜け毛が発生します。そのため毎日のブラッシングと可能であれば定期的なのシャンプーも検討しましょう。

抜け毛がさらに増える換毛期には、1日2回のブラッシングが必要です。なお胸やお腹は毛玉ができやすいので、とくに丁寧におこなってください。

また抜け毛が多いだけに、室内の掃除もこまめにおこなう必要があります。ソファーやカーテンといった布製品も粘着クリーナーなどを使用してしっかりと取り除くようにしましょう。

まとめ

花冠を頭に乗せたアメリカンショートヘア

一般的に、ダブルコートの猫は抜け毛が多いと言われています。また、短毛種よりも長毛種のほうが抜け毛が多い傾向があります。とくに秋と春の換毛期には、大量の抜け毛が発生しやすいです。

今回紹介したアメリカンショートヘア、スコティッシュフォールド、ラグドール、ペルシャ、メインクーンなどは、抜け毛が多い猫種の代表です。

抜け毛が多い猫は、美しい被毛を保つために日々のお手入れが欠かせませんが、豊かな被毛のペルシャや柔らかな毛並みのラグドールなど、ほかにない魅力を持っており世界中にファンがいます。

愛猫とのスキンシップやコミュニケーションの一環として、毎日のお手入れを楽しむのもおすすめですよ。ぜひ彼らと一緒に暮らしてみませんか?

スポンサーリンク